タクシーの仕事をしていての事故違反。
くり返し起こしてしまうと免許がなくなり仕事を続けられなくなることになってしまいます。
こんにちはタクシー歴12年masakiです。
先日起こしてしまった私のドア開けの自転車接触事故。
まだ処分は決まっていませんが、ここ一か月悩みに悩んで自分のなかで対策を打ち出しました。
今後事故違反を犯さないようにするためにはなにをすべきか、さらに一年間無事故無違反を継続すればどのような効果が得られるかを解説していきます。
私と同じように事故違反を起こしてしまった方の参考になれば幸いです。
タクシーでの事故違反防止。一年間無事故無違反で乗り切るには。
事故違反を繰り返し起こさないようにするには、対策が必要です。
対策を行わないとまた同じミスを繰り返してしまう恐れがあります。
10年以上と長いキャリアのある私が起こしてしまったドア開けでの自転車との接触事故。
その後の処分はまだ決まっていませんが、ここ1か月あまり必死で今後の防止策を考えました。
防止策の大きな柱となるのは
- 仕事に対する取り組み方
- 具体的な事故対策
です。
起こしてしまったものはどんなに悔やんでも取り返しできません。
くよくよいつまでも悩んでいると、精神的に病んでしまいます。
しっかりと対策をして二度と同じようなミスを繰り返さないようにすることが重要なのです。
具体的な事故違反防止策【仕事に対する取り組み方編】
サービス精神を排除する
サービス精神を排除するというと語弊があるかもしれません。
語弊を恐れずに言うとお客様にたいして何を言われても動じないという事です。
われわれタクシー運転手はお客様から無茶な指示を受けることがあります。
例えば「急いでくれ」「右折禁止のところを右折してくれ」などです。
優しさ、気弱、お客様に怒られたくないなどいろんな心理的要因はありますが、変なところでサービス精神をだして違反をしては何にもなりません。
仮に後でクレームになりそうなときにでもです。
お客様から無茶な指示を受けた時には毅然とした態度で申し込みを断るとともに、こちら側でミスを犯してしまった場合にも事後に精神誠意謝罪することでのりきりましょう。
さらにこちら側のミスを極力避けるためには、事前の経路確認、目的地確認が本当に重要となります。
変なところでのサービス精神を排除して、お客様に「ダメなものは、ダメと言う」さらにお客様との意思疎通を明確にしてそれでもミスをしてしまった時には謝罪する。
これを徹底すれば、実車中の違反は大幅に減らせます。
取り締まりが多い日中の営業は極力避ける
究極な対策かもしれませんが、交通違反の取り締まりを行っている時間帯をさけることによって違反するリスクが減らされます。
つまり夜型にシフトするという事です。
取り締まりが重点的に行われているのは朝から夕方までです。
具体的な日中での違反リスクの一つにスクールゾーンの取り締まりにも注意が必要です。
勝手知らない住宅街に迷いこんでしまうと、よくスクールゾーンの取り締まりに出くわします。
どんなに注意しても人間うっかりミスをしてしまうこともあります。
免停を繰り返してしまったなどの切羽つまった事情がある方は夜勤にシフトを変えること、で物理的に違反のリスクを軽減できます。
そこまで切羽つまっていなくとも、特に取り締まりの多い日中の営業には十分な注意が必要です。
仕事中は極力スマホを見ない
余計な情報を排除して仕事に集中する。
これにつきます。
特に同僚の方などのやりとりやタクシーのツイッターなどを見てしまうと、どうしても売上を意識してしまいます。
人は人、自分は自分という意識をもち、さらに余計な情報を排除することで売上よりも事故違反をしないことが大事だと自分に言い聞かせることが重要です。
具体的な事故違反防止策【行動編】
スピードの出しすぎに注意
事故、違反の両面でみてもスピードの出しすぎは大きなリスクになります。
大幅な速度オーバーをしてしまうと一発免停のリスクもあります。
特に首都高などの自動車専用道路は制限速度が60kmの所も多いです。
最も実際法廷速度で走行している車なんて実際にはいませんが。
しかし仮に大幅なスピード超過で覆面パトカーにつかまってしまったら大きなペナルティーになってしまいます。
他の車両の流れに沿って走行するとともに、追い越し車線は極力走らないことが重要ですね。
さらにスピードの出しすぎで事故を起こしてしまうと、人身事故にもつながりかねません。
お客様にはシートベルトを着用してもらうよう徹底するとともに、最悪車内人身事故をさけるためにもスピードの出しすぎには注意しましょう。
一時停止、歩行者妨害に十分注意
特に取り締まりがそこらかしこで行われている一時停歩行者妨害には十分注意しましょう。
一時停止
自分では止まっていると思っても徐行になってしまっているケースがありませんか。
他の車両をみていてもそんな車が実に多いです。
停止線では必ず停止するとともにタイヤが止まった状態で頭の中で1秒かぞえましょう。
更に多段階停止の徹底です。
これを行うことで自転車、歩行者の飛び出しにも備えられます。
歩行者妨害
歩行者妨害もよく取り締まられます。
交差点での右左折では歩行者が渡りきるまで横断歩道の手前でしっかり停止しましょう。
さらに信号機のない横断歩道で歩行者がいる場合には必ず停止しましょう。
これも都内のあちらこちらで取り締まりを行っています。
特に繁華街などの信号のない横断歩道では歩行者がひっきりなしに横断しなかなか通行できません。
いらいらして進行したい気持ちもわかりますが、陰でおまわりさんがみているかもしれませんよ。
後部右側ドアにはチャイルドロックをかける
ほとんどの方がやっているとは思いますが、後部右側のドアにはチャイルドロックを必ずかけましょう。
ドア開け人身事故のリスクを軽減できます。
洗車作業などのために相番のかたが、チャイルドロックを解除している可能性もあるので出庫時に必ずチェックです。
特に外国人の方などは降車の際に自分でドアを開けがちです。
どんなに小さなリスクも最小限にとどめておくべきです。
ともかく確認徹底、、、認知判断操作
教習所や講習所で運転は「認知」「判断」「操作」の繰り返しだとよく言われます。
そのなかでも特に「認知」「判断」の部分が特に重要で、ミスが起きるのはこの部分の確認、徹底がおろそかになってしまっているためです。
思い込みをなくすためにも、頭のなかで反復しミスはないかと常に確認することが重要です。
いわゆる「かもしれない運転」ってやつですね。
タクシーでの一年間無事故無違反の重要性
一年間無事故無違反を継続すればそれまでの違反、前歴がリセットされます。
運転免許の違反点数がないという事は仕事を続けていくうえで精神的な余裕が生まれます。
小さな違反でも犯してしまったなら一年間無事故無違反につとめ、免許証をきれいな状態でたもつ意識をもちましょう。
かりに免停になったり、前歴が増してしまうと仕事を追われる恐怖が増幅してしまいます。
一度免停になってしまうと制度上、次は小さな違反をおかしても免停になってしまいやすく免停期間も長くなりペナルティーの幅が大きくなります。
小さな違反でも犯してしまったら、次は絶対に起こさないという気持ちをもち一年間無事故無違反を継続して免許をきれいな状態に保つことが重要なのです。
タクシーの仕事を追われる恐怖から脱却しよう!
事故、違反を繰り返して免許が無くなってしまうと当然タクシーの仕事は続けられません。
私もそうですが、40代、50代が転職先を見つけることは難しいですよね。
もしあなたが事故、違反を起こしてしまったなら、起こしてしまったことは取り返しがつきません。
次に何をすべきか考えて行動することが重要なのです。
小さなうちに芽を摘み取ることが大事です。
しっかりと対策をおこない、くり返し事故違反を犯して職を追われる恐怖から精神的に解き放たれましょう。
まとめ
もしも事故違反を犯してしまったなら、くり返し事故違反を起こさないように対策が必要になります。
具体的な対策はもちろんですが、仕事に対する取り組み方も変える必要があります。
特に私が先輩乗務員のかたから受けたアドバイスで心に響いたものは、お客様に対しての「サービス精神」を持ちすぎるかたほど事故違反を起こしやすくなるといわれました。
お客様から「良いタクシー運転手」とみられたい心理の延長線上で違反を犯してしまうのです。
もう少し深堀すれば、お客様に怒られたくないというマイナスの心理も作用しているかもしれません。
このような仕事に対する取り組み方と、具体的な対策を打ち出し、もし違反点数があるのなら一年間無事故無違反を継続し免許をきれいな状態に戻すことが重要です。
なにも対策を行わず何事もなかったことのように仕事を続けていくと必ずまた事故違反を繰り返してしまいます。
度重なると免停の恐怖、職を追われる恐怖がましてきます。
事故違反を犯してしまったらどんなに些細なものでも芽は早いうちに摘み取っていくことがこの仕事を続けてゆくうえで最重要ポイントです。
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