「タクシーの仕事に興味がある」
「タクシーの仕事に転職してみたい」
そんな方に向けてこの記事を書いています。
東京でタクシーの仕事をして12年になりますmasakiです。
今回はタクシーの仕事をしていて免停になってしまったらどうなってしまうの?
そんな疑問にお答えします。
われわれタクシー運転手は長時間運転するので事故違反のリスクとは切っても切り離せません。
どんなに注意していても免停のリスクはゼロにならないのです。
当然タクシーで営業できなくなるわけで、「免停期間中どの様な事をするのか?」「収入は?」このあたりにクローズアップして説明させていただきます。
お付き合いいただければ幸いです。
タクシー運転手の仕事で免停後に待ち受けていること
会社によって運転手が免停になってしまったときの対応策が分かれます。
免停期間中会社で行う事は雑用だったり、内勤に転向したりさまざまです。
タクシー会社が経営する別会社で働かせてもらうというのもよく聞く話です。
一部のタクシー会社ではLPGスタンドを経営してところもあるので、そこの充填員として免停期間中は働かせてもらうのです。
そのような免停中につなぎの働く場を提供してくれる会社はまだよい方で、自分でバイトを探さなければいけなくなる会社もあるかもしれません。
私の会社では免停共済というものを毎月会社で少額あつめていまして、免停になって営業できない間は雑用をすることで日額8000円ほどが支給されます。
雑用の作業内容はタクシーが出庫や帰庫するときの交通整理、会社内の掃除などです。
いずれにしろ、免停になってしまうと当然タクシー業務はできません。
当然タクシーで稼いでいた金額を担保してくれる会社などあるはずもなく、会社のスタンスとしても働けないのでかわいそうだから食いつないでゆく場を提供してあげているといったものになります。
免停中の給料はどうなるの?
タクシー業務で営業できないわけですから、一円も支給されません。
会社によって免停中に働く場を設けている会社も、そこで得られる給料はタクシーの給料とは別物です。
くり返しにはなりますが、収入が途絶えると困るだろうから働く場を提供してあげているるというだけにすぎないのです。
食いつないでいく場を提供してあげているにすぎないので、給料もコンビニなどのバイトで得られる給料と大差ないと思ってよいでしょう。
特にタクシーで50万以上など稼ぎの良い方なら、保険料などの毎月給料から控除される額も大きなものになります。
そのような控除額は休職していても発生するため、バイト代程度の給料から控除額を差し引くと手元にいくらも残りません。
タクシー運転手が免停になったときには、バイト代程度の給料で食いつないで行かなければならなくなるので、最低数か月分くらい暮らせるくらいの貯蓄はしておいた方がよいですね。
免停中はタクシー業務からの給料が発生しないため、会社が提供してくれる働く場や共済、自分でアルバイトなどをして食いつないでいくことになります。
免停中は有給休暇は使えないの?
会社の就業規則によりますが、免停中に有給休暇を使えるという会社はあってもほんの一部でしょう。
基本免停中に有給休暇を使えると考えるのはやめておいた方がよさそうです。
本来有給休暇の使い道は法律で定めがありません。
しかし私の知っている限り、免停中に有給休暇を消化して良いという会社は聞いたことがありません。
ぶっちゃけタクシー会社としても免停になるごとに運転手に有給休暇を使われると経営面が圧迫されます。
もし現状を変えようとするならば、就業規則をかえなければいけません。
労使交渉をして、場合によっては労働基準局に相談したりして大変な労力を消費します。
基本使えないと思っておいた方が良いでしょう。
免停期間が長期間に及ぶ。最悪免許取り消しになったら
短期間の免停なら復職して会社に利益をもたらしてくれるだろう運転手も、長期間の免許の停止や取り消しで営業できる道がとだえてしまえばお払い箱です。
つまりその様な運転手は会社としてもかかえている意味がありません。
仕事を辞めざるを得なくなるでしょう、
厳しい意見かもしれませんが、所詮タクシー運転手なんて使い捨てです。
そうとらえておいて間違いないです。
今まで見てきたようにつなぎの職を与えてくれる会社もありますが、あくまで復帰して会社に利益をもたらしてくれるであろうという期待も込めてです。
その期待が長期間の免停や免許の取り消しなどによりとだえてしまっては、会社もそのかたを抱えているメリットがなくなってしまいます。
シビアにかんがえるとタクシー運転手にとっての免許証はそれほど命と同じくらい重要なのです。
なので目先の売上よりまずは事故、違反にきおつけなければいけないのです。
さらにいえば事故違反のリスクが付きまとう仕事なので、何かあったときのために最低限の貯蓄も必要となってきます。
ある程度頑張ればサラリーマンの平均以上稼げるタクシー運転手ですが、免許が無くなるとお払い箱となるシビアな一面もあるのです。
まとめ
タクシー運転手が免停になってしまうと、タクシーでの稼ぎが無くなってしまいます。
そのためつなぎの働き口を提供してくれる会社もあります。
その種類は会社によって違いますが、免停共済による雑用だったり、会社の経営するLPGスタンドの充填員だったり、内勤だったり様々です。
その様な環境が整っていない会社では、食いつないでいくために自分でバイトを探さなければいけなくなるかもしれません。
有給休暇については免停中はほとんどの会社で使えないと思ってよいでしょう。
例え免停中に働く場を提供してくれている会社も、のちのちその方が復職して会社に利益をもたらしてくれるであろうという期待も込めたものです。
長期間の免停であったり、免許取り消しになったり会社に利益をもたらしてくれるのぞみが途絶えてしまったらどうでしょう。
はっきりいって会社から見たらその方を抱えている意味がなくなってしまいます。
会社としても休職しているかたを抱えているだけで社会保険料などの経費は毎月かかるのです。
単刀直入にいえば、免許が無くなってしまえばタクシー運転手を辞めざるをえません。
そのようなことのないように、われわれにとって命と同じくらい大事な免許を守るために日々安全運転を行ってはいけないのです。
またいくら安全運転を行っていても、事故違反のリスクはゼロにはなりません。
タクシー運転手の仕事をしていくうえで免停のリスクは拭い去れません。
なのでタクシー運転手の仕事をしていくうえで、少なくとも数か月無収入でも暮らせるくらいの貯蓄は作っておく必要がありますね。
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