【タクシー運転手はサボれるの?】悲報!結果的に給料が減るだけです

タクシー

よくタクシー運転手って街中で車をとめてサボっているようだけど

楽な仕事でいいな~

あくせく働くのが嫌だからタクシー運転手でもやってみようかな

そんな疑問にお答えします。

現役のタクシー運転手をしていて12年目のmasaki(@masakitblog2020)です。

タクシーがよく街中で車をとめて休んでいるのをみかけますよね。

実はあれサボっているんじゃなくて休憩をしているんです。

さらにわれわれタクシー運転手は休憩を取りすぎると給料が減ってしまうという現実が待っています。

ではなんでサボると給料が減ってしまうのかそんな疑問にお答えします。

この記事で分かること

  • タクシー運転手がさぼると給料が減るわけ
  • サボりと休憩の違い

お付き合いいただければ幸いです。

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タクシー運転手はサボれるの?結果的に給料が減るだけです

適度なサボりはできますが、結果的に給料が減るだけです。

それは私たちの給料体系が売上に対する歩合制だからです。

一日のうち営業している時間が多ければ多いほど当然お客様を多く乗せられ売上が上がります。

さぼってしまうとお客様をお乗せする数がすくなくなってしまい、単純に給料が下がってしまいます。

仮に1日の営業時間20時間で休憩時間を3時間のAさんと5時間のBさんがいたとします。

平均一時間3000円の売上を上げられるとすると

17時間×3,000円=51,000円

15時間×3,000円=45,000円

タクシーの歩合率は大体60%なので

Aさんの1日の給料は30,600円

Bさんの1日の給料は27,000円

一日にすると3,600円の差が生まれます。

さらに一か月は大体12出番なので43,200円もの給料の差が生まれてしまうのです。

頑張れば頑張っただけ給料が増え、サボればサボった分だけ給料が減る。

それがタクシー運転手の現実です。

タクシー運転手はサボれるの?サボりすぎはクビになる!?

かりに不可解なサボりが多くなると最悪社内規則によりクビになってしまう可能性もあります。

サボりの多い乗務員を抱えていれば、当然会社の利益も減ります

会社のタクシーの保有台数は決まっているので、会社の利益を追求するうえでより多くの売り上げを稼いでくる乗務員を抱えたいのが本音だからです。

ですから極端な話、最低賃金だけもらって副業をメインに活動するなんてことは不可能です。

社内規則により、まずは働き方を指導され改善されない場合はクビになってしまうでしょう。

休憩時間をちょっとオーバーするくらいのサボりなら可能ですが、あまりサボりすぎると会社から指導され最悪クビになる可能性もあります。

タクシー運転手の一日の走行記録からわかる休憩時間

では会社が乗務員の休憩とサボりをどこで判断しているのでしょう。

それは一日の走行記録の空車停止時間です。

さらにGPSでどこで休憩したのかまでわかってしまいます。

これは私のある一日の走行記録です。

私はいわゆる隔日勤務で14時に出庫して翌11時までに会社に帰庫しなければなりません。

隔日勤務の労働時間

この日の空車停止時間は3時間27分でした。

帰庫後にメーターにさしこまれた記録カードを抜き、会社に提出すると一日の走行記録が日報上に印字されます。

私の一日のタイムラインにしめされた数字を説明します。

実車

お客様をお乗せした状態です。

一日の走行距離に対してこの日は実車だった時間の割合が41,57%でした。

高速

高速道路を走っていた時間がわかります。

タクシーは高速道路に乗るときにメーターにある高速ボタンを押します。

高速ボタンを押すことで日報上にもいつ高速に乗ったかわかるようになっています。

空車停止

車が止まっている時間が分単位で示されます。

会社はこの空車停止時間で乗務員の休憩時間やさぼりがないか判断しています。

回送

フロントガラスから見える実車とか回送とかの表示板(スーパーサインといいます)の回送ボタンを押すことで何時から何時まで回送にしたか、また何かい回送にしたかわかります。

ちなみに回送ボタンをおせばお客さまの乗車を断ることができます。

トイレにいきたいとき、休憩するとき、帰庫しなければいけないときは回送ボタンをおします。

普段休憩するときは回送表示にしますが、いくら休憩中とはいえ会社の看板を背負った車で移動しているので節度のある行動をもとめられます。

パチンコにいったり、風俗に行って遊んでいたりすると会社の印象が悪くなり、もっといったら苦情をよせられる可能性もあります。

ある程度節度のある行動をまもっていれさすれば基本行動も自由です

タクシー運転手ってさぼれるの?サボりの判断は難しい

あまりに長い時間お客様をお乗せしていないと会社から不信がられる可能性はあります

さきほども言いましたように運行管理表で乗務員は一日の走行を管理されています。

事故をおこされないことを大前提として、会社の本音は乗務員になるべく多く稼いできてもらいたいからです。

とはいえタクシーは普通のサラリーマンとちがい自由な行動をとれる仕事です。

さらに営業時間内にきめられた休憩時間をとらなければならないという決まりもあります。

休憩もまとめて一気にとればよいというものではなく、疲労による事故防止のため普通は何回かにわけてとるように言われます。

基本休憩時間内であれば行動は自由です。

公園のかたすみで寝ているかた、ファミレスで食事をとるかた、ちょっとした買い物。

このようにさぼっていると思われるタクシーの大部分は休憩時間を消化しているかたがほとんどです。

サボりと休憩時間を区別するボーダーライン

サボりと休憩時間を会社が区別するボーダーラインは空車停止時間の長さで判断されます。

タクシーの休憩時間は会社の労使協定にもよりますが、おおむね隔日勤務なら3時間、日勤乗務なら1時間ときめられています。

タクシーの休憩時間(労使協定によりますが概ね)

  • 隔日勤務なら3時間
  • 日勤乗務なら1時間以上

休憩時間より空車停止時間がながくなるとサボりと判断される可能性があります

とはいえ営業中につけまち営業を多用するかたは空車停止時間も多くなってしまいます。

基本的には客待ちのつけ待ち時間は休憩時間にはふくまないとされています。

なのであからさまに空車停止時間が多すぎるといった場合をのぞいて、毎回うるさく会社からチェックされることはありません

まとめ

タクシーの仕事は自由度の高い仕事なので適度なサボりは可能です。

ただしサボればさぼっただけ給料が減ってしまいます

さらにあまりにも不可解なさぼりをくりかえすと社内規則によりクビになってしまう可能性もあります。

わたしたちタクシー乗務員も生活がかかっています。

ほとんどの街中でさぼっていると思われるタクシーは取らなければいけない休憩を消化していると思ってもらって良いですよ^^

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