AmazonからFire7の新型が3年ぶりに発表されました。
大きな変更点は以下の3点
- CPU性能の30%性能アップ
- メモリーが1GB→2GBへ増量
- 充電ポートがUSB-Cに対応
より快適に動作性能がパワーアップし、使いやすくなっています。
その他変更点、また従来と変わっていない点を新旧比較してくわしく解説していきます。
新型Fire7が気になる、買おうかどうか迷っているという方はぜひ参考にしてくださいね。
進化ポイント8つ!第12世代Fire7と前作第9世代の違い
新型Fire7 | 旧型Fire7 | |
価格 | 16GB6,980円 | 16GB5980円 |
本体サイズ | 181×118×9,7mm | 192×115×9,6mm |
重量 | 282g | 286g |
解像度 | 1024×600(171ppi) | 1024×600(171ppi) |
CPU | 2,0GHz,クアッドコア | 1,3GHzクアッドコア |
RAM(メモリー) | 2GB | 1GB |
ストレージ | 16GB | 16GB/32GB |
microSDカード拡張性 | 最大1TBまで | 最大512GBまで |
カメラ性能F/R | 2MP/2MP | 2MP/2MP |
動画撮影 | 720pHD | 720pHD |
バッテリー | 最大10時間 | 最大7時間 |
充電時間 | 約4時間 | 約4時間 |
スピーカー | モノラル | モノラル |
充電ポート | USB-C | microUSB |
3,5mmイヤホンジャック | 〇 | 〇 |
Wi-Fi | 11ac対応(WiFi5) | 11ac非対応(WiFi4) |
本体カラー | ブラック | ブラック |
新型Fire7が前作から進化したポイント8つをあげていきます。
特筆すべきは
- CPUの処理性能が30%向上
- メモリーが倍の2GB
へ変更されたことにより、快適な動作が期待できるようになったということ。
また、充電ポートがUSB-Cになったことも大きな変更点。
その他新型Fire7が進化した8つのポイントを合わせて説明していきます。
それぞれ見ていきましょう。
CPU性能のアップ1,3GHzクアッドコア→2,0GHzクアッドコア
Amazonからの発表によると、処理性能が前作と比べて30%アップされたとのことです。
以前より、動作が快適になり、重くてイライラする、もっさりといった場面の軽減が期待されます。
30%性能がアップしたといってもエントリーモデルはエントリーモデル。
期待のしすぎはよくありません。
ただ、前作に比べより快適に動作するようになっています。
RAMメモリが増量1GB→2GB
メモリーが倍の2GBに増量されました。
搭載されるメモリーの容量も、動作の快適性に影響します。
前作Fire7の動作面のネックのもう一つが、アプリをたくさんひらいていると画面が固まってしまうということ。
快適に使うにはタスクをこまめに切ったり、定期的に再起動をかけるなどの工夫が必要でした。
今回メモリーが2GBに増量されることで、動作に関するストレスが軽減されています。
バッテリー持ちがアップ7時間→10時間
バッテリー持ちが3時間アップ。
しかも、本体重量はわずかながら軽くなっています。
外に持ち出して使う場合、充電切れで使えなくなるケースも少なくなるでしょう。
バッテリー持ちが良いということは、充電する回数が減ることにもつながります。
バッテリーの劣化、本体の寿命も長くなりますよね。
充電ポートMicroUSB→USBTypeC
ついにFire7の充電ポートもUSB-Cに対応しました。
最新式のデバイスは汎用性の高いUSB-Cポートが主体。
充電ポートを一つにまとめられ、デスクまわりのコード類もすっきりします。
Fireタブレットシリーズでは唯一Fire7のみMicroUSBが採用されていましたが、シリーズ全ての充電ポートがUSB-Cに統一されました。
Wi-Fi規格が11ac(Wifi5)対応
通信規格が上位モデル8,10同様11ac(Wifi5)対応になりました。
旧作Fire7と比べる高速な通信が可能に。
従来モデルは11n(Wifi4)までにしか対応していませんでした。
今回11ac(Wifi5)に対応したことにより、アプリや電子書籍、動画コンテンツのダウンロードにかかる時間の短縮も期待できます。
microSDカードでの拡張性アップ512GB→1TB
旧モデルの512GBでも十分ですが、さらにmicroSDで拡張できるストレージの容量が1TBへアップしました。
新型Fire7の本体ストレージ容量は、16GBの1種類のみ。
快適に使うには、本体ストレージを補うためにmicroSDカードが必須。
FireタブレットのmicroSDカードの選び方は以下で解説しています。
FireタブレットおすすめmicroSDカードの選び方【コスパ最強!】
新型Fire7では1TBまで対応しているので、電子書籍や動画コンテンツをダウンロードし利用したいという方へ十分なスペックとなっています。
カメラ位置の変更(横持ち対応)
新型Fire7ではカメラ位置が、上位モデル 8,10と同じく横持ち配置に変更されました。
動画コンテンツなどを利用する場合、横持ちで利用する方も多いのでは。
Fireタブレットのカメラに期待していないし、使わないという方へは関係ないかもしれません。
ただ横もち派で、カメラを使ってビデオチャットなども利用するという方は、使いやすさが向上したといえるでしょう。
ベゼルが細くなってよりスタイリッシュに
前作Fire7では上下に大きく取られた画面外のわく(ベゼル)が印象てきでした。
新型Fire7ではベゼル(画面外のわく)が細くなり、よりスタイリッシュなデザインになっています。
タブレットに限らず、スマホ、PC新しい製品になるほどベゼルが細くなっている傾向にあります。
なのでベゼルが太いと古くさくダサい印象がただよってしまうんですよね。
新型Fire7ではベゼルも細くなり、上位機種のFireHD8,10に近いよりスタイリッシュなデザインへ変更されています。
現状維持orマイナスポイント6つ!第12世代Fire7と前作第9世代の違い
逆に第12世代新型Fire7が、前作と比べ現状維持だったり、マイナスになってしまったところをあげていきます。
大幅に進化したポイントに比べ、決定的 なマイナスポイントはあまりありません。
あえて言えば価格の値上げくらいです。
それぞれくわしくみていきましょう。
価格の1,000円値上げ
前作の定価5,980円から6,980円に1,000円値上げされました。
ただ、6,980円でもタブレットの価格としては破格の安さになります。
特に今回はCPUやメモリーのスペックアップ、半導体不足による電子機器の価格の高騰、円安の影響など、1,000円の値上げでよく持ちこたえてくれたという印象さえあります。
1,000円値上げされましたが、内容や状況をみれば納得の値上げといってよいでしょう。
容量は16GBモデル1種類へ
新作では本体ストレージの容量が16GB1種類のみとなっています。
前作は16GB、32GB2種類のうちから選べました。
ユーザー側の選択肢が減るのはマイナスではあります。
ただ、Fire7の賢い使い方はmicroSDカードとの併用。
本体ストレージを自在に増やせるので、価格の高い32GBモデルを選ぶメリットはあまりありませんでした。
新型Fire7の16GBモデルでも、microSDカードが利用できるので困ることはないでしょう。
画面の解像度据え置き
1024×600の標準画質にしか対応しておらず、画面の解像度については前作と全く一緒。
最近のスマホならHDは当然のことFHD,4Kにも対応しているものが多いので、比べてしまうと粗さが目立つでしょう。
そもそも高画質をもとめる方にはFire7は向きません。
ただそこまで画質にこだわらないなら、標準画質といってもコンパクトな7インチサイズなので見るに耐えられないほどではありません。
Fire7が標準画質なのは、「価格をなるべく抑える、上位機種の8と差別化させる」というAmazonのコンセプトと言えるかもしれませんね。
スピーカー性能も据え置き!?
発売前なので詳しいことは分かりませんが、スピーカーも前作同様モノラルスピーカーでほぼ間違いないと思います。
根拠としては、上位機種の商品説明ではステレオスピーカーと書かれているところ、新型Fire7には内蔵スピーカーとしか書かれていないため。
良い音質でコンテンツを楽しみたい場合、Bluetoothやイヤホンジャック経由でイヤホンを使ったほうが良さそうです。
新型Fire7にも3,5mmイヤホンジャックは搭載されています。
画質同様、音質に関してもなるべく性能は押さえ、価格を安くするというAmazonのコンセプトが継承されています。
カメラ性能据え置き
カメラ画質も前作から据え置きフロント、リアとも2MPとなっています。
もともと、タブレットしかも激安のFire7のカメラ性能に期待する人も少ないと思います。
使用用途は、ちょっとした記録用、ビデオチャット位でしょう。
新型Fire7のカメラも、おまけ程度の性能と考えたほうがまちがいなさそうです。
充電速度据え置き
充電速度は前作から据え置きの5Wとなっています。
5Wといったら、少し前の低スペックスマホの充電速度並み。
最近のスマホ・タブレットならほぼ10W以上に対応しています。
充電ポートにせっかくUSB-Cが採用されたので、せめて10Wに対応してもらいたかったところです。
あり、なし!?違いからみた2022年新型Fire7ってどうなの
いままでのFire7の立ち位置どおり、性能や質をもとめるなら「なし」。
以下のような方なら「あり」だと思います。
- とにかく安いタブレットがほしい
- 外出時にも便利なコンパクトサイズのタブレットがほしい
- 電子書籍専用のサブ端末を探している
- 安い子供用のタブレットをさがしている
前作と比べてよく言えば、快適になった。
悪く言えば、ましになった。
このような言い回しがぴったりとあてはまると思います。
Fireタブレットの選び方、モデルごとのPlusの違いについては以下の記事でくわしく解説しています。
Fireタブレットの選び方!自分に合った最高の1台をみつけよう!
【7つの項目で比較】FireHD8とFireHD10どっちがおすすめ!?
FireHD8とPlusの違いを5つの項目で徹底比較!どっちを選べばいい?
【2021年新型】FireHD10とPlusの4つの違い【選ぶならどっち】
ライトな使いかたでタブレットをさがしていて、音質、画質にはあまりこだわらない。
そんな方は動作性能が改善された新型Fire7がおすすめです。
2022年新型第12世代Fire7旧モデルとの違いまとめ
2022年6月に発売される新型Fire7モデルが旧モデルから進化したところは以下
逆に据え置きやマイナスになってしまった残念ポイントは以下
AmazonのFireタブレットシリーズのなかでのFire7の立ち位置(最廉価、コンパクト、低スペック)は継承しつつ、前作より「より使える」タブレットに進化した。
それが新型Fire7タブレットです。
動作性能自体は一つ上のモデルのFireHD8に肉薄。
でも、画質、音質は劣るという点でしっかりと上位機種と住み分けされていると思います。
なので以下のような方は新型Fire7タブレットがおすすめです。
- とにかく安いタブレットがほしい
- 外出時にも便利なコンパクトサイズのタブレットがほしい
- 電子書籍専用のサブ端末を探している
- 安い子供用のタブレットをさがしている
最後までお読みいただきありがとうございました。
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