この記事では、中華メーカーALLDOCUBEから2022年に発売されたタブレットiPlay 50をレビューしていきます。
購入のきっかけは、なるべく安く買える高性能のタブレットを探しているときに目に留まったから。
中華タブレットでも3万円前後のモデルに多く搭載されているCPU・UNISOC T618搭載していて、価格は購入時Amazonで16,720円。
ちょうどブラックフライデーセール開催ということもあり、すぐに購入を決めました。
購入後しばらく使ってみた使用感をレビューしていきますので、安くて高性能のタブレットを探している方はぜひ参考にしてみてください。
しかし、購入後Amazonの販売ページを見ると新製品にもかかわらず、なぜか在庫切れになってしまっています。
使用感も上々でコスパの良いタブレットだけに早期の販売再開を期待したいところです。
どうやら、発売当初より少し値段は上がっていますがAmazonでも販売が再開されたようです。
また、円安にも関わらずaliexpressでは現在もほぼ同価格帯で販売しているので、気になる方はaliexpressでの購入も検討してみてください。
ALLDOCUBE iPlay 50の特徴
ざっくりとiPlay 50の特徴をあげてみると以下のような感じ。
- 価格が安い(Amazonで16,720円で購入)
- この価格帯では高性能UNISOC T618を搭載
- 4GBのRAMを搭載
- SIMカードでの通信も可能
- GPS搭載
2万円以下のタブレットとしては破格の高性能・全部入りのコスパの高さです。
詳しいスペックは以下をご参照ください。
メーカー | ALLDOCUBE |
製品名 | IPlay 50 |
カラー | グレー |
ディスプレイサイズ | 10.4インチIPS液晶 |
解像度 | 2000×1200(1080pFullHD) |
リフレッシュレート | 60Hz |
重量 | 475g |
CPU | UnisocT618(8コア2.0GHz) |
ストレージ | 64GB |
RAM | 4GB |
OS | Android12 |
カメラ | R/800MP F/500MP |
バッテリー | 6000mAh |
スピーカー | デュアルスピーカー |
接続端子 | USB-C |
充電速度 | 10W |
Bluetooth | 5.0 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
ネットワーク | 4G LTE対応 2G GSM B2/3/5/8 3G WCDMA B1/2/5/8 TDS B34/39 4G FDD B1/2/3/5/7/8/20/28AB TDD B38/39/40/41 |
GPS | 搭載(GPS、A-GPS、GLONASS、BDS(BEIDOU)、GALILEO) |
イヤホン端子 | 3.5mmイヤホン端子搭載 |
シムトレー | Nanoシム×2(マイクロSDカードとの排他利用) |
マイクロSD | 2TBまで拡張可能 |
ALLDOCUBE iPlay 50を開封
Amazonからの購入で、翌日には届いたので早速開封していきます。
外箱は黒い箱でフィルムに包まれており、中にはスポンジの緩衝材と本体・充電器・USB-Cケーブルなどが梱包されています
内容物は以下
- タブレット本体
- 充電器
- USB-Cケーブル
- シムピン
- 仕様書
仕様書は日本語にも対応していました。
充電器は5V×2Aの10Wです。
本体裏面のシールには技適マークも印刷されています。
前面には保護シールが貼られており、シールを剥がすと保護フィルムは貼られていませんでした。
光沢のあるIPS液晶が採用されているので、映りこみや反射はかなり目立ってしまいますね。
タブレット上部にはシムトレーとマイク穴。
右側にはUSB―Cジャックとスピーカー。
左側には上から電源ボタン・音量ボタンスピーカー。
タブレット下部にはなにも配置されていません。
右斜め上には3・5mmのイヤホンジャックも装備されています。
本体重量は実測で456g。
タブレットの形状は、最近のスマホで流行りとなっている角ばったソリッド形状が採用されており、洗練されたデザインになっています。
背面の素材は金属を採用。価格に見合わず高級感を感じました。
背面カメラはかなり出っ張っており、レンズへの傷つきは心配になってしまうかもしれません。
タブレット上部に搭載されているシムトレーはnanoSIMとマイクロSDカードとの排他利用。
デュアルシムトレーになっています。
UIはシンプルな素のアンドロイドになっていて、最初からインストールされているアプリも最小限。
初期状態でのストレージ使用は64GB中10GB弱となっていました。
ALLDOCUBE iPlay 50の良かった点と残念な点
ここからは実際にALLDOCUBE iPlay 50をしばらく使ってみた感想をあげていきます。
iPlay 50を使ってみて良かった点
まずは良かった点。
- ネットや動画はサクサク快適
- 筐体に高級感がある
- コスパ的には最高
ネットや動画はサクサク快適
のちほどベンチマークを測ってみますが、iPlay 50に搭載されているUNISOCのT618は公表値でantutuベンチマークで約25万点。
動画視聴やネットサーフィン、重いゲーム以外のほとんどで快適に動作してくれます。
メモリも4GB搭載されているので、低価格帯でありがちなメモリ2GBなどの機種と比べ、動作が固まってしまうということもありません。
私のタブレットの利用シーンは主に動画視聴などの軽いもの。
今回、iPlay 50を購入したきっかけは、普段メインで使用していたGooglePlayを導入したファイアータブレットの動作がかなり重くなってきてしまったから。
私の使用用途なら、このくらいのスペックがあれば1年2年経っても快適な動作が期待できそうです。
筐体に高級感がある
価格が価格だけにあまり期待していなかったのですが、実機を触ってみて以外に感じたのは高級感があったということです。
背面は指紋がつきにくい金属素材が採用されていて、質感はかなり良いと感じました。
この価格帯のタブレットは、安っぽいプラスチック素材が採用されているモデルも多く、中には指紋などの汚れの目立つものもあります。
iPlay 50は2万円を切る低価格帯のタブレットながら、質感もよく背面の金属素材は指紋も目立たなくなっています。
コスパ的には最高
iPlay 50の一番の魅力は、2万円を切る低価格でありながら、そこそこのスペックを兼ねそろえコスパが良いというところ。
安いと言われる、中華タブレットの中でも同スペックのものを探すと3万円は下りません。
今回このスペックのタブレットを、2万円を大幅に切る約1万6千円で購入できたことに、かなり満足しています。
iPlay 50を使ってみて残念だった点
価格が価格だけに要求をしすぎることは酷だと思いますが、あえて残念だと思った点をあげていきます。
- スピーカーの位置が悪い
- 充電速度が遅い(10W)
- 保護フィルムが貼られていない
- 生体認証・顔認証には対応していない
スピーカーの位置が悪い
横持ちで動画視聴するシーンが多いのですが、横持ちすると手のひらでスピーカーを覆ってしまいます。
これまで使っていたファイアータブレットのように、デュアルスピーカーならタブレットの下に配置した方が良いと感じました。
充電速度が遅い(10W)
iPlay 50の充電速度は10Wなので、0から満充電まで4・5時間はかかってしまうでしょう。
昨今のスマホなら30Wは普通、60Wや120Wなどの急速充電も普通になってきました。
最低でも15W程度の急速充電を備えてほしいところです。
保護フィルムが貼られていない
中華メーカーのスマホやタブレットには、最初から保護フィルムが貼ってあるものが多いです。
iPlay 50には、保護フィルムは貼られていませんでした。
しかし、これだけのコスパを実現しているので、コストカットの意味で仕方なかったのかもしれません。
生体認証・顔認証には対応していない
iPlay 50は指紋などの生体認証や・顔認証といったものが搭載されていません。
ロックを解除するにはピンコードの入力が必要です。
頻繁にロック解除するような使い方をする方は、わずらわしさを感じてしまうでしょう。
ALLDOCUBE iPlay 50の画質
良くも悪くも標準的といった印象。
ネット閲覧や動画再生をしていて、画質が悪かったりドットの粗さが目立つといったことはありませんでした。
iPlay 50の解像度は1200×2000のFHDクラス。YouTubeの1080P動画も非常にきれいに再生してくれます。
低価格帯タブレットの液晶でありがちな、極端な視野角の狭さといったものも感じることはありませんでした。
ただし、iPlay 50のWideVineレベルはL3。Amazonプライムビデオなどのサブスクを観る際にはSD画質になってしまいます。
実際Amazonプライムビデオを再生してみたところ、観れなくはありませんが、10.4インチの画面でもかなりドットの粗さは目立ちます。
今まで使っていたファイアータブレットと比較すると、画質はかなり劣ってしまいます。
通常のネット閲覧やYouTube動画の再生は問題なく快適ですが、アマプラやネトフリなどのヘビーユーザーの方は注意が必要です。
ALLDOCUBE iPlay 50の音質
搭載されているスピーカーの音質は中の下といった印象。
低音が弱く、音楽を楽しむには物足りなさを感じてしまいます。
iPlay50は前作iPlay40シリーズのクワッドスピーカーからデュアルスピーカーへダウンされており、音の立体感といったものも感じとることはできませんでした。
今まで使っていたDolbyAtomos搭載のファイアー10と比べると、音質に関してはファイアータブレットの方が上。
ただし音がこもったり、音量を上げたときのひび割れといったことも無かったので、個人的には音楽の聞き流しや動画視聴には十分です。
また、BlueToothイヤホンを使用したときのコーデックは標準的なSBC。
いずれにせよ、音質の良さを期待するとがっかりするかもしれませんが、通常使う分には問題なく感じています。
ALLDOCUBE iPlay 50のカメラ性能
iPlay 50にはリア800万画素・フロント500万画素のカメラが搭載されていて、画質に関してはそれなりのタブレットカメラ品質です。
お世辞にも良くはありませんが、記録用・ビデオ通話する分には問題なくこなしてくれそう。
格安タブレットによくある、ガラケー品質の色褪せた劣化画像といったことはありませんが、拡大するとドットの粗さは目立ってしまいます。
タブレットのカメラ品質にあまりこだわる方はいないと思いますが、iPlay 50のカメラ品質もそれなりで、あくまで記録用やZoomやビデオ通話用です。
ALLDOCUBE iPlay 50のゲーム性能
スマホゲームの中では重いといわれている原神をプレイしてみたところ、ところどころで若干カクつきはあるものの、プレイすること自体はできました。
なので、軽い2Dゲームなどは快適に動作してくれるでしょう。
ただし、iPlay 50のリフレッシュレートは標準的な60Hz。
繊細なタッチを要求される音ゲーやFPSゲームを真剣に遊ぶのなら、指の追従性はあまりよくありません。
iPlay 50に搭載されているT618なら、快適性はさておきほぼすべてのゲームをプレイすること自体は可能と思われます。
ALLDOCUBE iPlay 50のantutuベンチ測定
実際にiPlay 50をantutuベンチマーク測定してみました。
結果は228285点。公表の25万点より若干下振れしてしまいましたが、2万円を切る格安タブレットの性能としては十分でしょう。
ついでにantutuベンチマーク内にあるタッチテストを行ってみたところ、しっかり10点タッチに対応しています。
しかし、素早く指を動かしてみると若干の遅延が起こってしまいます。
ブラウジング時のスクロールで遅延を感じることはありませんが、繊細なタッチを要求されるゲーム時には、スマホより大きな画面のタブレットだけに指の追従性が気になってしまうかもしれません。
ALLDOCUBE iPlay 50レビューまとめ
総合的にみると、2万円を切る価格ながらantutu20万円超えの実力メモリーも4GB搭載されており、コスパの高いタブレットだと感じました。
筐体の質感も高級感があり、かなり満足しています。
逆に残念だった点は
- スピーカーの位置が悪い
- 充電速度が遅い(10W)
- 保護フィルムが貼られていない
- 生体認証・顔認証には対応していない
安くて高性能のタブレットを探している方に、iPlay 50はとてもおすすめできるタブレットです。
ただし、新製品にもかかわらずAmazonでは在庫切れになっています。
コスパの高い魅力的なタブレットだけ早期の販売再開を望みたいところですね。
どうやら発売当初より少々値段は上がっていますが、Amazonでも販売再開されているようです。
iPlay 50を安く手にいれたいなら、海外通販Aliexpressでの購入をも検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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