タクシー運転手に転職すると、体力的にも精神的にもきついことが出てきます。
今回は転職してすぐにキツイと思う事、少し慣れてきてキツイと思う事、そしてキャリアをつんでもキツイと思う事をそれぞれあげてみます。
キツイと思う事を乗り越えるためには慣れと経験が必要です。
都内でタクシー運転手をしておりますmasakiです。
タクシーの仕事を楽しくしていくためには、どうしても乗り越えていかなくてはならない壁があります。
どんな仕事でも楽しい事ばかりじゃありません。
キツイことを乗り越えてこそ楽しい景色がみえてくるものです。
ほとんどのことは経験が解決してくれますが、タクシー運転手をしていくうえでこれだけは絶対おさえておかなくてはいけないことも併せてご紹介します。
転職した直後に直面するきつい事
タクシー業界に転職して、最初にきついと思う事は精神的な物です。
いままでの仕事と畑ちがいの仕事で、知識がものをいうタクシー運転手の仕事に就いたのですから当然です。
いろいろな不安がわいてくるでしょう。
でも大丈夫です。
全国にたくさんのタクシー運転手がいて、みんなその不安をのりこえてきたわけですから。
後から思えばそんなこともあったなあと言うくらい気楽なものですが、その時は真剣に悩んだことをあげてみます。
新しい環境に戸惑う
前職の慣れた仕事環境との違いに戸惑います。
会社での自分の立ち位置、人間関係、仕事環境です。
転職組は二種養成で入社する方がほとんどだと思います。
最初の立ち位置は教習生としてです。
覚えなくてはいけないことがたくさんあります。
以前の会社では管理職などで人の上にたって仕事してきた人も多いと思います。
プライドは新しい事にチャレンジするときに邪魔になります。
プライドが高ければ高いほど、一からのスタートになるので打ちひしがれることも多くなるでしょう。
資格取得のプレッシャー
タクシーの仕事を始めるには資格取得が必須です。
二種免許とタクシーセンターの地理試験に合格しなくては、業務出来ないからです。
資格試験の類は、学生以来というかたも多いのではないでしょうか。
なかには趣味でいろいろな資格をとったかたもいるかもしれません。
しかしそれらと決定的な違いは資格取得しなければタクシー運転手になれないという事です。
資格取得なくして収入を得ることが出来ません。
特にタクシーセンターの地理試験は皆さんの想像する以上に難関です。
短期間で多くの知識を頭に詰め込まなければなりません。
今後の生活がかかってくるため、大きなプレッシャーになります。
将来への不安
自分が本当にタクシー運転手としてやっていけるのかと誰しも不安になります。
タクシーの給料は歩合制です。
いくら他人が「普通にやっていれば稼げるよ」といっても実際に自分が稼ぎだしてみるまでは勝手がわかりません。
ネット上にはタクシー運転手の収入についてネガティブな意見もたくさんあります。
その様な情報に触れるたびに本当に自分にできるのかと不安になります。
タクシーの仕事を始めて直面するきつい事
タクシーの仕事はお客様をお乗せすることだけが仕事ではありません。
タクシーの仕事がきついといわれることを何点かあげさせていただきます。
重要な事はタクシーの仕事を続けていくうえでの生活のリズムを作る事です。
それぞれ慣れてくれば自分なりのリズムが作れてきますが、最初は戸惑うことも多いと思います。
労働時間の長さ
一般的にタクシーの働き方は隔日勤務というものです。
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簡単に説明すると最大21時間通しで働くというものです。
次の日は必ず明けで休みになるメリットもありますが、最初は長時間の勤務になるのできついと感じるかたも多いと思います。
隔日勤務になれるためには明けや公休、業務中の休憩の取り方など隔日勤務のための生活のリズムを作ることが重要となります。
洗車作業
ほとんどどこのタクシー会社でも業務が終わったあとに自分の乗ったタクシーの洗車作業が待っています。
タクシー車両は自分だけが使用するものではありません。
通常2.5人で一つの車両の切り回しをします。
仕事が終わったあとは相番のかたに気持ちよく乗っていただくために洗車をします。
洗車の仕方にはそれぞれの運転手にこだわりがあり短い人で30分、中には1時間以上かけてワックスがけをするかたもいます。
相番がいるので、最低限相番のかたがきれいな車で気持ちよく仕事出来るというのが最低限の条件になるかと思います。
長時間の労働時間後の作業になりますので、地味に体力が消耗します。
変わった商売としてタクシー専門の洗車屋さんというのがあります。
一回1000円程度で数人で洗車してくれるため、5分から10分で終了します。
体力的には楽になりますが、仮に1か月12出番全て洗車屋さんにお願いすると1万2千円の出費です。
いずれにしろ洗車作業をとるか出費をとるかは個人の自由ですが、相番の方にきれいな状態で車を引き渡さなければいけません。
会社への通勤
自分の会社への通勤距離によって様々な交通手段を選択することでしょう。
自家用車やバイクでの通勤を認めている会社も多くあります。
なかでも公共交通機関を利用しての通勤は注意が必要です。
特によくある深夜帯に業務が終了となる勤務体制では、帰りたくても手段がありません。
通常始発以降に業務が終了する勤務体制でも、いろんな理由で業務が早く終了することも考えられます。
例えば帰庫時間間際に営業所近くまでお客様をお送りしたケースや車内でお客様に吐かれてしまったケースです。
その様な時は営業を早めに切り上げざるを得ませんが、公共交通機関が動き出すまで時間をつぶさなくてはなりません。
タクシーの隔日勤務の終了時間は比較的深夜や早朝に業務が終了となるケースも多いので、公共交通機関を利用して通勤する方は注意が必要です。
乗客からのプレッシャー
精神的にきつい事はお客さまからの様々なプレッシャーです。
高い料金を払ってタクシーに乗るのには理由があります。
急いでいたり、快適さだったりそれぞれ求められることはその人によって違います。
お客様の要求に答えられたときはお褒めの言葉やチップと言う対価をいただけますが、答えられなかった時にはクレームやお叱りの言葉をいただくこともあります。
特に新人のうちは慣れない事も多いため、クレームやお叱りの言葉を頂くことも多くなります。
一人前のタクシー運転手になるためには避けられない事ではありますが、たてつづけにお叱りの言葉を受けたりすると精神的にへこみます。
経験をつんでもきつい事
タクシーの仕事を何年続けてもきついことがあります。
それは事故と違反についての恐怖です。
免許がなくては仕事を続けていけないタクシー運転手の宿命です。
逆に言えばそれ以外のことは経験と知識が解決してくれます。
新人のうちはいろいろなきつい事を経験しますが、体がタクシー運転手の勤務体制になれ収入も安定して得られるようになってくると、きっと楽しく仕事できるようになるでしょう。
事故と違反は恐怖と言いましたが、その気持ちが無いと逆にこの仕事を長く続けていけません。
恐怖心があって初めて安全運航するという意識がめばえるのです。
まとめ
少し辛辣な内容になってしまいましたが、タクシーの仕事は慣れれば楽しいものです。
新人のうちは覚えることも多く体力的にも精神的にもきつい事が待ち構えています。
でもそれを乗り越えなければあらたなステージに進むことは出来ません。
何の知識もなくタクシー運転手になり早12年以上。
最初は不安ばかりの私がつづけてこれたのですから、キツさを乗り越えればみなさんも素晴らしいタクシー運転手になれると思いますよ^^
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