タクシーの忘れ物のなかでも、もっとも多いのはスマホです。
現代人の生活に切り離せないツールだからです。
いつでもどこででも、みんなスマホを持ちながら行動していますよね。
だから、必然的に忘れ物のなかでもスマホが最も多いのです。
こんにちはタクシー歴12年のmasakiです。
お客様がスマホを車内に忘れてしまうと、われわれ乗務員が厄介なことになります。
お客様に、直接届けなくてはいけないことも多いのです。
他のものと違って郵送と言うわけにもいきません。
スマホがないと、生活に支障をきたしてしまうからです。
そんなタクシーでもっとも多い忘れ物のスマホですが、
「どんなシュチエーションで忘れるのか」
「お客様に届けに行くことで、われわれ乗務員にどんなデメリットがあるのか」
をご紹介します。
スマホはどんな人が忘れるの?
忘れるかたは、老若男女を問いません。
外回りの営業マン、よっぱらいのお客様、若い女性様々です。
スマホはいまや、年齢や性別問わず生活の必需品ですよね。
お客様が車内にスマホを忘れるシュチエーションもいろいろあります。
次に主なシュチエーションについて見ていきましょう。
充電器に差しっぱなし。
車内で充電できる電源コードに、つないだまま忘れるかたが多いです。
私の乗っている会社のタクシーは、お客様が便利に充電できるように後部座席に、スマホ充電用のコードがついています。
スマホの充電が切れそうなお客様に、喜ばれるサービスです。
中にはスマホを充電できることを知っていて、わざわざ私の所属している会社のタクシーを選んで乗ってくださるかたもいるくらいです。
スマホの充電が切れそうで焦っているお客様、外回りの営業マン、利用される人はいろいろです。
スマホを充電しながら、スマホをいじっている方は忘れようがないです。
問題は充電するときに、スマホを手元から放してしまうケースです。
私のタクシーの助手席の後ろには、ポケットがついています。
車内で仮眠をとりたいかたなどは、充電するときに充電ケーブルにつないでそのポケットに入れるのです。
充電ケーブルにつないだままスマホを忘れるケースのほとんどは、これです。
充電ケーブルを使う際によくお客様が声かけしてくれます。
「スマホを充電させてもらってもいいですか?」
忘れ物の確認は乗務員の義務ですが、そんな風に声かけしてもらった時には特に、
「スマホはお持ちになられましたか?」と一声添えるようにしています。
酔っぱらって寝込んでしまい落としてしまう。
夜も深い時間になると、酔っぱらいのお客様をよくお乗せします。
スマホを操作しながら、寝込んでしまうお客様もよくいます。
お降りになられるときに、さっきまでスマホを触っていたのを忘れ車内にスマホを忘れてしまうのです。
たまに運転していると、後ろからものの落ちる音が聞こえます。
その様な音がした場合は、お客様がスマホを床に落としたサインです。
床に落とした場合は音がするので、まだわかりやすいです。
中にはシートのすき間に、入り込んでしまう事もあります。
そうなってしまうと、目視では確認できませんね。
私の会社ではシートカバーを一週間で交換します。
シートを外してカバーをかけるのですが、その時にシートの下からスマホが出てくることもたまにあります。
直接届けるケースも多いスマホ。デメリットも多い。
スマホの忘れ物は、われわれ乗務員側からみると非常に厄介です。
われわれ乗務員がお客様を降ろした場所にもどって、届けに行かなくてはならないケースもよくあるのです。
スマホを届けに行っている時間は営業できません。
時間をとられている間は、営業収入もダウンしてしまいます。
因みに届けてくれと言う指示は、営業所から連絡が来ます。
お客様が領収書に書いてある電話番号に電話して、スマホを忘れたことと乗っていた車番を会社に伝えるのです。
営業中に会社から電話が入ると、忘れ物の確認の連絡がほとんどです。
まだ、お降ろししてすぐに連絡があった場合はマシです。
営業時間のロスが最小限で済ませられます。
お降ろしした場所から離れた場所にいると、届ける時間は営業できません。
表示板を回送にして届けるので、大幅な営業時間のロスになってしまいます。
特に稼ぎ時の終電後まもなくに、その様なことが起こると泣くに泣けません。
たまにこんなラッキーなレアケースも
ただ一度ラッキーなケースもありました。
いつものように営業所から、お客様がスマホを車内に忘れ届けるように指示がありました。
その後お客様にスマホを届けると、すごく感謝されお礼として一万円をいただいたのです。
さすがに額が大きすぎるので遠慮したのですが、どうしてもとお客様が言うので、ありがたく頂きました。
そんなことは本当にレアケースです。
忘れ物を届ける時間は、単純に営業収入の損失です。
もちろんお客様に、損失分を保障してもらうわけにもいきません。
忘れ物をさせてしまったのは、われわれ乗務員にも非があるのですから。
ですから、酔っぱらったお客様には、お降りになる際、具体的に「スマホは大丈夫ですか」と声をかけるようにしています。
お礼のチップをもらうことなんて、まずありえません。
お客様に忘れ物をさせない様に、しっかり声かけ確認対策していきたいですね。
まとめ
スマホはどんな人が忘れるの?
老若男女問いません。
それだけスマホが、世間に浸透しているからです。
充電器に差しっぱなし。
スマホ充電コードに差したまま、座席のポケットにいれて忘れてしまうお客様が多いです。
車内の充電器を使うときにお客様から「充電器使っていいですか?」といわれたときは、お降りになるときに必ず、「スマホはお忘れないですか?」と声かけするようにしています。
酔っぱらって寝込んでしまい落してしまう。
酔っぱらってスマホを操作したまま、寝込んでしまうかたもいます。
そのままスマホを操作していたことを忘れ、車内にスマホを置いてきてしまうのです。
床に落とした場合は音がするので気づくのですが、シートのすき間に入ってしまうと気づきずらいです。
直接届けるケースも多いスマホ。デメリットも多い。
スマホは生活になくてはならないものなので、直接届けに行かなくてはならないことも多いです。
お客様をお降ろした場所から離れてしまうと、その時間営業出来ないので大きな損失となってしまいます。
たまにはこんなラッキーなレアケースも
スマホの忘れ物をお客様に届けると、たまにチップをくれることもあります。
私は、最高一万円もらったことがあります。
でも、そんなことはまずないので、しっかり忘れ物をさせない様に「声かけ確認作業」をしっかりと行っていきたいですね。
スマホの忘れ物は、われわれ乗務員からみると忘れ物のなかでも一番厄介です。
まずはお客様に忘れ物をさせない様に、しっかりと対策を行っていきたいですね^^
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