タクシー運転手がコロナに感染したら労災認定はされるの?されないの?

タクシー

われわれタクシー運転手は不特定多数のお客様をお乗せします。

またお客様をもとめて夜の街でも営業します。

対人商売なので市中感染が広がっている今、コロナに感染しやすい職業の一つと言っていいでしょう。

こんにちはタクシー歴12年のmasakiです。

今回は以前から気になっていた「もしもタクシー運転手がコロナに感染したら労災認定はされるのか」について書かせていただきます。

ウィルスは目に見えないもの、誰が感染者か見た目にはわからないことの方が多いです。

もしもコロナに感染してしまったら、仕事上で感染したのかプライベートで感染したのか

労災認定も難しいと、私は疑問に思っていました。

厚生労働省のコロナに関するガイドラインに、われわれタクシー乗務員に関する項目があるのです。

今回はそのことを含め、コロナに感染してしまった時の労災認定について書かせていただきます。

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タクシー運転手がコロナに感染したら労災認定は適切に判断される

われわれタクシー運転手も「感染リスクが相対的に高い職業」として労災認定されうるとなっています。

医療従事者等以外の労働者であって上記イ以外のもの 調査により感染経路が特定されない場合であっても、感染リスクが相対的 に高いと考えられる次のような労働環境下での業務に従事していた労働者が 感染したときには、業務により感染した蓋然性が高く、業務に起因したもの と認められるか否かを、個々の事案に即して適切に判断すること。 この際、新型コロナウイルスの潜伏期間内の業務従事状況、一般生活状況 等を調査した上で、医学専門家の意見も踏まえて判断すること。

https://www.mhlw.go.jp/content/000626126.pdf

そこで具体的にタクシー運転手として

「新型コロナウィルスに関するQ&A(労働者の方向け)令和2年5月12日時点版」に具体的に明記されています。

新型コロナウイルスに関するQ&A(労働者の方向け)
新型コロナウイルスに関するQ&A(労働者の方向け)について紹介しています。

われわれタクシー乗務員は不特定多数のお客様をお乗せします。

タクシーの仕事は、業務上感染してしまう事も多い職業として具体的にあげられているのです。

そしてもし感染してしまったら労災認定を適切に判断するとされています。

実際にタクシー運転手がコロナで労災認定された事例

まだ事例も少なく、全てが公表されているわけではないのですが一件見つかりました。

タクシー乗務員の H さんは、乗客輸送の業務に従事していたが、発熱の症状が出現したため、PCR検査を受けたところ新型コロナウイルス感染陽性と判定された。 労働基準監督署において調査したところ、Hさんの感染経路は特定されなかったが、発症前の14日間の業務内容については、日々数十人の乗客(海外や県外からの乗客を含む)を輸送する業務を行っていたことが認められ、感染リスクが相対的に高いと考えられる業務に従事していたものと認められた。
一方、発症前14日間の私生活での外出については、日用品の買い物などで、私生活における感染のリスクは低いものと認められた。
医学専門家からは、飛沫感染が考えられるなど、当該乗務員の感染は、業務により感染した蓋然性が高いものと認められるとの意見であった。
以上の経過から、H さんは、新型コロナウイルスに感染しており、感染経路は特定されないが、従事した業務は、顧客との近接や接触が多い労働環境下での業務と認められ、業務により感染した蓋然性が高く、業務に起因したものと判断されることから、支給決定された。

https://joshrc.net/archives/5051

全国的にコロナ感染者が増加しています。

今後さらに、タクシー運転手がコロナに感染して労災認定されるケースが増えると思われます。

コロナに感染してしまったら「社会保険の傷病手当金?」それとも「労災の給付金?」

もしもあなたがコロナに感染してしまったら、社会保険の傷病手当金労災の給付金かどちらを申請すればいいのでしょうか。

業務上での感染が疑われる場合、両方申請しておくことをおすすめします。

それは労災認定されるまで時間がかかるからです。

労災認定されるまで傷病手当金を受け取ることもできるのです。

細かな計算は複雑になりますがざっくりいうと、受け取れる金額が労災の給付金が平均賃金の80%で傷病手当金が60%です。

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社会保険の傷病手当金とは?支給要件、支給額、期間、申請方法まで徹底解説!
社会保険の1つである健康保険。傷病手当金は健康保険から支給される保険給付の1つです。支給要件や支給額、支給期間、支給手続き、申請書の書き方など、万が一病気やケガで働けなくなった場合に役立つ知識を余すところなく紹介していきます。

つまり労災の給付金の方が受け取れる金額が多いのです。

もしもコロナに感染してしまったら労災認定されるまで時間がかかるので、傷病手当金と合わせて申請することをおすすめします。

まとめ

われわれタクシー乗務員の仕事は、医療従事者の次にコロナに感染した時に労災認定されやすい職業として厚生労働省から具体的にあげられています。

まだ認定された事例は少ないようですが、今後事例が増えると思われます。

労災認定されるまでに時間がかかるので、もしも感染してしまったら社会保険の傷病手当金を合わせて申請することをおすすめします。

今回は前から気になっていた、もしもタクシー運転手がコロナに感染してしまったら労災認定されるのかについて書かせていただきました。

知識として頭の片隅にでも置いていただければ幸いです。

感染者も増えてきて、日々の売上も厳しく大変な時期ですよね。

私も毎日のコロナ関連のニュースを見るたびに憂鬱な気分になります。

まずはコロナに感染しないように、しっかり予防対策を行っていきましょう。

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