【いつから?】タクシー乗務員証の写真提示が廃止!新様式の変更と背景を徹底解説

タクシー

タクシーの乗務員証の写真提示が廃止されるというニュースを耳にしたことがありますか?もしかすると、タクシーに乗った時に変化を感じた方もいるのでは?

近年、SNSの普及により、タクシー運転手の個人情報が不適切に拡散される事例が増加しています。特に、乗務員証の写真を撮影してSNSにアップする「カスタマーハラスメント」という迷惑行為が問題となっていました。

このような背景を受け、国土交通省は制度の改正を決定。タクシーの運転者証のデザインが変更され、利用者に表示する面から氏名、顔写真、運転免許証の有効期限が削除されました。

この記事では、タクシー乗務員証の写真提示廃止の背景や新様式の変更について徹底的に解説していきます。興味を持った方は、ぜひ最後までお読みください。

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タクシー乗務員証廃止の背景と新様式の変更

画像提供:国土交通省

近年、タクシー業界において、乗務員の情報がSNSなどで悪用されるケースが増加しています。これを受けて、国土交通省は乗務員証の新様式の導入が決定されました。

ここでは、新様式のタクシー乗務員証の導入背景から具体的な変更点などを詳しく解説していきます。

  • タクシー乗務員証が新様式に切り替わる背景
  • タクシー乗務員証廃止はいつから?
  • タクシー乗務員証前面部(乗客から見える側)写真廃止の詳細
  • 新しいタクシー乗務員証はどんな風に変わる?【新デザイン】
  • そもそもタクシー乗務員証とは?
  • 運転者証と乗務員証の違いとは?
  • 乗務員証の掲示義務とは?

タクシー乗務員証が新様式に切り替わる背景

近年、SNSの普及により、タクシー運転手の個人情報が不適切に拡散される事例が増加しています。特に、利用者がスマートフォンで撮影した運転者証をSNSに投稿する「カスタマーハラスメント(カスハラ)」という迷惑行為が問題となっていました。

このような背景から、国土交通省は乗務員のプライバシー保護を重視し、ドライバーが安心して働ける職場環境の整備を目指して制度改正を進めました。

新様式でのタクシー乗務員証では運転者の氏名や顔写真は利用者から直接見えない位置に配置されることとなり、運転者のプライバシーがより守られる形となりました。

タクシー乗務員証廃止はいつから?

2023年8月1日から、道路運送法施行規則の一部が改正され、バスやタクシーの乗務員の氏名などの掲示義務が廃止されました。

ただし経過措置がもうけられており、一斉に新乗務員証に切り替わるわけではありません。順次2023年8月1日以降の乗務員証更新のタイミングから切り替わっていくものと思われます。

私は2023年7月に乗務員証の更新を行いましたが、現在旧タイプの乗務員証をそのまま使用しています。

タクシー乗務員証前面部(乗客から見える側)写真廃止の詳細

新デザインでは、乗客から直接見える面から氏名、顔写真、運転免許証の有効期限が削除されることとなりました。これにより、乗務員のプライバシーが守られることが期待されています。

過去の乗務員証では助手席のダッシュボード上に顔写真、氏名、運転免許証の有効期限などが記載されていましたが、新しい運転者証ではこれらの情報は乗客から見えない面にのみ記載される形となります。

新しいタクシー乗務員証はどんな風に変わる?【新デザイン】

画像提供:東京タクシーセンター

上記の画像は、乗客から見える側の乗務員証のビフォーアフターになります。

画像提供:国土交通省

裏面の乗客から隠れる側には、いままでどおり写真や氏名有効期限などの情報が記されています。これにより、スーパーサイン(空車や回送などを表示する機器)で裏側は隠れてしまい、スーパーサインから乗務員証を外さない限り乗務員個人の情報が乗客に知られることがありません。

そもそもタクシー乗務員証とは?

タクシー乗務員証は、タクシーの運転手が所持する公的な証明書であり、客自動車運送事業運輸規則に基づき交付されるものです。乗務員証には、運転手の顔写真、実名、免許証の有効期限、所属するタクシー会社の情報などが記載されています。

乗務員証の提示があることにより、乗客は安心してタクシーを利用することができるとともに、何かトラブルが発生した際には運転手の情報を元に対応することが可能となっていました。

また、運転手自身も、乗務員証という証明書を持つことで、自らが合法的にタクシー業務を行っていることを示すことができるのです。

運転者証と乗務員証の違いとは?

「乗務員証」と「運転者証」の違いは、首都圏をはじめとする特定の地域で、国土交通大臣の指定された公的機関により発行されるのが「運転者証」。その他の地域で、法的基準に従って事業者が作成するのが「乗務員証」です。

東京23区・三鷹・武蔵野地域で勤務する私の場合、正式名称は乗務員証ではなく「運転者証」になります。

乗務員証の掲示義務とは?

乗務員証の掲示義務は、バスやタクシーの運転手が車内に自身の氏名や顔写真などの情報を掲示することを要求する制度でした。

この制度は、1956年の省令で導入され、ドライバーの氏名や車両ナンバーを乗客から確認しやすい位置に表示することが義務付けられていました。

しかし、ここまでの説明通りSNSの普及や個人情報の悪用の懸念から、2023年8月1日にこの掲示義務は廃止されました。

新しい制度では、バスやタクシーの運転手は必要に応じて乗務員証を提示することとなり、タクシーに関しては運転手個人に割り振られた登録番号やタクシー事業者名を掲示することが求められています。

タクシー乗務員証廃止の影響と今後の展望

  • タクシー乗務員証がなくなるわけではない
  • カスタマーハラスメントと乗務員証の関係
  • タクシー運転手への迷惑行為の現状
  • 乗務員証の変更がもたらす乗客への影響

タクシー乗務員証がなくなるわけではない

タクシーの乗務員証がなくなるわけではありません。実際には、運転者証のデザインやフォーマットが一新される変更が行われています。

新しい運転者証では、利用者から直接見ることができる面には登録番号のみが表示され、氏名や顔写真などの個人情報は裏面に移動される形となります。

この変更は、運転手のプライバシーを守るためのもので、特にSNSの普及により、運転者証の情報が不適切に共有されるリスクを減少させる狙いがあります。しかし、運転者証としての基本的な機能や役割は変わらず、今後もその存在は継続されることになります。

カスタマーハラスメントと乗務員証の関係

近年、SNSの普及に伴い、タクシーの運転者証の情報が不適切に拡散される事例が増加しています。特に、利用者がスマートフォンで運転者証を撮影し、SNSに公開する行為が問題となっており、これがタクシー運転手を標的としたカスタマーハラスメントの一因となっています。

具体的には…

  • 無断で乗務員証の写真の撮影:ドライバーの許可なく写真を撮影されることはプライバシーの侵害にあたります。
  • 一方的な言い分で画像をSNSやネット上にアップする:ドライバーに対して名誉棄損の可能性があります。

このような背景を受け、国土交通省は制度の改正を決定。具体的には、タクシーの運転者証のデザインが変更され、利用者に表示する面から氏名、顔写真、運転免許証の有効期限が削除されました。

タクシー運転手への迷惑行為の現状

ほとんどのお客様は良いお客様ですが、中にはクレーマーと言われるような方もいます。タクシー運転手の言葉尻りをとり、根掘り葉掘りとクレームをいれてくる方々です。

たとえば、適切な経路で進行しているにも関わらず遠回りした。根拠なくいつもより料金が高いなど数え上げればきりがありません。

そのような方々の最終手段の一つが、一方的に乗務員証の写真を撮影してSNSにアップすることです。

もちろん、運転手側に非があることもあります。しかし、一方的な言いがかりにおける個人情報の拡散は運転手個人の力では防ぎきれません。

今回の改正が、タクシー運転手の労働環境の向上に少しでもつながってくれればと思っています。

乗務員証の変更がもたらす乗客への影響

乗務員証の変更は、乗客がタクシー運転手の情報を直接目にできなくなるという変化をもたらします。これまで、多くのお客様は運転手の顔写真や名前を確認することで、安全性や信頼性を感じていました。

新しい乗務員証では、これらの情報は乗客から見えない位置に移動するため、一部の乗客からは不安や疑念を抱くことも考えられます。

タクシー業界においても、今後はお客様から選ばれるブランド造りが大切だと感じています。乗務員証の個人情報の表示はなくなりましたが、一タクシー乗務員としてお客様に今まで以上の安心・安全を届けていかなければならないと思っています。

タクシー乗務員証廃止:まとめ

この記事のポイントをまとめていきます。

  • 国土交通省が乗務員証の新様式の導入を決定
  • SNSの普及により、タクシー運転手の情報が不適切に拡散
  • カスタマーハラスメントとして、運転者証の無断撮影・SNS投稿が問題化
  • 2023年8月1日より乗務員証の掲示義務が廃止
  • 新様式の乗務員証では、氏名や顔写真は乗客から見えない位置に配置
  • 乗務員証はタクシーの運転手の公的な証明書
  • 乗務員証の変更により、乗客が運転手の情報を直接確認できなくなる
  • 乗務員証の個人情報の表示がなくなったが、安心・安全の提供が重要

SNSを通じてタクシー運転手の情報が悪用されるケースも増えてきました。この問題を受けて、国土交通省は乗務員証のデザインを変更することを決定しました。

新しい乗務員証では、運転手の名前や顔写真などは乗客から直接見ることができない位置に配置されるようになっています。。2023年8月1日から、乗務員証を車内に掲示する義務はなくなることとなります。(ただし経過措置がとられ、一斉に新乗務員証へ変更となるわけではありません。)

しかし、乗務員証自体の存在は変わらず、運転手の公的な証明書としての役割は維持されています。

写真などの個人情報の提示はなくなりましたが、タクシー運転手の皆さんは今まで以上の安心・安全をお客様に届けていかなければなりません。

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