【タクシー運転手のデメリット18選!】私が実際に働いてきて感じた事!

タクシー

タクシーの転職案内などをみると、良いことばかり書いてあって嫌なことまで書いてあるものはほとんどありませんよね。

転職サイトは営利目的で成り立っている以上、メリットを強調して人員をあつめなくては商売がなりたちません。

そこで現役のタクシー乗務員である私が、せきららにタクシー運転手のデメリットを本音で語っていきます。

こんにちは都内でタクシー運転手をして13年目になりましたmasaki(masakitblog2020)です。

タクシー運転手の仕事は頑張れば頑張ったぶん給料ももらえ、とてもやりがいのある仕事だと感じています。

その反面業界になじめず辞めていくかたも後をたちません。

再就職先の受け皿として入社しやすい反面、独特な勤務体系や経験したことのない環境についていけず辞めていってしまう方も多いのも事実です。

そこで私が13年タクシー業界にたずさわってきて、つらいこと、嫌だなあと思うデメリットを正直に上げていきます。

タクシー運転手を目指してみたいと思うかたの参考になれば幸いです。

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  1. 【タクシー運転手のデメリット】で不安に感じること5つ
    1. 交通違反を起こしてしまったらどうしようという不安
    2. 事故を起こしてしまったらどうしようという不安
    3. 悪天候のときに営業しなければいけない不安
    4. 知らない場所で運転する不安
    5. トイレをがまんしなければいけない不安
  2. 【タクシー運転手のデメリット】で不満に感じること9つ
    1. 労働時間が長いことについての不満
    2. 乗客に対する不満
      1. 酔っぱらって指示がままならない方をお乗せしたケース
      2. 酔っぱらって車内にはかれてしまったとき
      3. 寝込み客がなかなか起きないとき
      4. 抑圧的な乗客を乗せてしまったとき
      5. クレーマーを乗せてしまったとき
    3. 競争意識にさらされる不満
    4. 健康管理が厳しい不満
    5. 不規則になりがちな生活習慣に対する不満
    6. 明け番会や様々な講習会がある不満
    7. 損保などに加入する際に危険な職業とみなされる不満
    8. 社会的地位が低くみなされる不満
    9. 会社での人間関係に対する不満
      1. 嫌な管理者に対して
      2. 先輩づらする同僚に対して
  3. 【タクシー運転手のデメリット】で給料に関するデメリット4つ
    1. 長くなればなるほど給料の伸びしろが少ない
    2. 景気が悪くなるとお客様をお乗せするのが難しくなる
    3. タクシー運転手にはボーナスがない
    4. 時には様々な要因で労働時間を削られてしまうこともある
      1. メーター検査
      2. 車両トラブル
      3. 事故
      4. 乗り逃げ、金銭トラブルなど
  4. まとめ

【タクシー運転手のデメリット】で不安に感じること5つ

タクシー運転手の仕事をしていく上で抱えてしまう不安をあげていきます。

言い方を変えれば、業務中注意していること

特に事故違反リスクは、タクシー運転手の仕事にきっても切り離せない不安であり注意点です。

不安をぬぐいさりながら集中することもタクシー運転手には要求されます。

交通違反を起こしてしまったらどうしようという不安

タクシー運転手は、交通違反をおこしてしまうリスクと常に戦っています。

交通違反を繰り返したり、人身事故をおこして免停になってしまったら営業できなくなってしまうから。

免許取り消しになってしまったら仕事を失いかねません。

タクシー運転手の仕事で免停後に待ち受けていること

お客様に、急がされたり、急な進路変更を要求されることもしばしば。

平常心をたもっていないと、交通違反を犯してしまうリスクはあがってしまいます。

事故を起こしてしまったらどうしようという不安

事故リスクも、タクシー運転手の仕事につきまといます。

事故処理にかかる時間の損失から、重大事故に巻き込まれ命を失うリスクまで。

大きな人身事故を起こしてしまうと免許取り消しにつながりかねません。

やられ事故でも後遺症が残ったり、死亡事故にまで発展することもあり得ます。

タクシー運転手は、事故に巻き込まれるリスクとやってしまうリスク両方にさらされています。

悪天候のときに営業しなければいけない不安

天候の良いコンディションのみに営業するとはかぎりません。

過酷な道路状況の日に、営業しなければいけない時もあるのです。

例えば雪の日だったり、台風の日、近年よくある集中豪雨(アンダーパス内での冠水リスクが高まります)などです。

そんな時は事故ふくめ、トラブルにまきこまれるリスクも高まります。

知らない場所で運転する不安

いつも慣れた道だけを走るとも限りません。

お客様のリクエスト、営業区域外の道を走るケースもよくあるからです。

ベテランになれば、確かに始めたばかりの新人さんより経験も知識も豊富になります。

ただ営業区域外はもちろんのこと、区域内であってもすべての道を熟知することは不可能です。

道を間違えてしまったときもらってしまうクレーム、慣れない道での事故違反のリスクは常に付きまといます

トイレをがまんしなければいけない不安

お客様ご乗車中は、トイレにいきたくても我慢しなくてはなりません。

どうせ近場だろうとお乗せしたお客様が、遠方利用のお客様だったりしたらもう地獄です。

やっとトイレにいけると思えば次に待ち受けているのは駐禁を切られるリスクです。

わたしの営業区域の東京の都市部では、数分車を離れただけでも容赦なく駐禁をとられてしまいます。

【タクシー運転手のデメリット】で不満に感じること9つ

自分なりに頑張って仕事していても、理不尽に思う事や不満に感じることもあります。

お客様に対して、タクシー業界に対して理由はさまざまです。

大きなものから小さなものまでありますが、不満に感じるものを10個をあげさせていただきます。

労働時間が長いことについての不満

タクシー運転手の勤務体系はおおかた隔日勤務といって、長時間労働になります。

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休みを多くとれるというメリットもありますが、慣れるまではきついかもしれません。

家族、彼女とすれちがいの生活になるため不満をもらすかたもなかにはいらっしゃいます。

乗客に対する不満

タクシーはお客様商売なので、乗客トラブルにまきこまれる恐れもあります

時にはあきらかにお乗せしたくないようなかたも、お乗せしなければなりません。

こちら側から正当な理由がなく、乗車の申込みを断ることは禁じられているからです。

そんな乗客トラブルになるようなお客様についての、不満をあげさせていただきます。

酔っぱらって指示がままならない方をお乗せしたケース

酔っぱらっていて後で言った、言わないのトラブルになることがあります

目的地までの指示についてのトラブルです。

よくあるのが、お客様に道をたずねると「まっすぐ」としか言わないケースです。

再び寝入ってしまい不安になり再度たずねると、「そんなことは言っていない」と怒りだすかたも中にはいます。

酔っぱらって車内にはかれてしまったとき

何よりも一番困るのが車内で吐かれることです。

営業時間の損失、つまり給料が減ってしまいます。

お客様にはこちら側からクリーニング代を請求することは出来ない決まりになっています。

失った時間の損失を補てんすることが出来ないのです。

寝込み客がなかなか起きないとき

寝込み客、を起こすのも苦労します。

起こす場合は大きな声を出したり、冷房の冷気で起こすなどの工夫が必要です。

寝込み客の体に触れることは禁じられているからです。

最終手段は110番をして警察官にかけつけてもらい起こしてもらいます。

いずれにしても起こすのに時間がかかればかかるほど、営業時間の損失につながってしまいます。

抑圧的な乗客を乗せてしまったとき

酔っぱらい客にいわれのない暴言をはかれ、トラウマになってしまうこともあります。

いわゆるカスタマーハラスメントです。

酔っぱらいだからしょうがないと聞き流せばよいのですが、引きずってしまうとその後の営業に悪影響をおよぼします。

クレーマーを乗せてしまったとき

タクシー業界に限ったことではありませんが、お客様のなかにはクレーマーもいます。

クレーマーを乗せてしまうと、ちょっとしたミスで会社にクレームが入り問題が長期化する場合もあります

さらにクレームが、タクシーセンターに入ってしまうと厄介です。

こちら側に落ち度がなくても、弁明のためにタクシーセンターに足を運ばなくてはいけなくなり、大変な労力と苦痛を味わされます。

競争意識にさらされる不満

自由で楽そうに思えるタクシー業界は、実は売上による実力社会です。

タクシー会社では売上ランキングを公表していて、売上が悪いと劣等感を味わってしまうかもしれません。

競争意識をうえつけ、会社の売上アップにつなげるためです。

売上が良ければ優越感に浸れますが、売上が低いと落ちこぼれになったようなせつない気持ちになります

健康管理が厳しい不満

年2回の健康診断で思わしい結果がでないと、割とうるさく指導されます

血圧の高いかたなどは、毎出番血圧を測定し正常な血圧でないとその日は仕事できなくなります。

不摂生になりがちなタクシー運転手の仕事ですが、健康管理には常に気を遣わなければいけません。

不規則になりがちな生活習慣に対する不満

一般の方のように毎日決まった時間に食事を食べて、決まった時間に睡眠をとる事が出来ません。

【タクシーの隔日勤務】はきつい!?慣れれば楽になるって本当なの

タクシーの隔日勤務は不規則な勤務体制です。

勤務体制に合わせた生活リズムにしなくてはなりません。

タクシーの勤務体制に慣れる体質がもとめられます。

明け番会や様々な講習会がある不満

1か月に1度の明け番集はタクシー会社に義務付けられています。

明け番会以外でも、講習会が開催されることもあります。

近くの警察やタクシーセンターの講習会です。

私の会社では講習会は、明け番集会と同時に行い、長い時は3時間におよぶこともあります。

隔日勤務終了後におこなうため体力的に負担になります。

損保などに加入する際に危険な職業とみなされる不満

損害保険の所得補償保険などで、職種のタクシー運転手を選択すると、一般のサラリーマンよりも保険料が上がってしまいます。

仕事柄損保会社から危険度の高い職業と認識されているようです。

社会的地位が低くみなされる不満

免許さえあれば誰にも働け、モラルのない一部のタクシー運転手の行動から社会的イメージはあまりよくありません。

流石に最近ではあまり聞きませんが、タクシー運転手への差別用語で「雲助」なんて言葉もあります。

江戸時代「雲助」と呼ばれた人たちは、宿場で駕籠かきや川渡しのあっせんに携わっていて、困っている人の弱みに付け込みぼったくりを行っていたそうです。

一部のタクシー運転手のマナーの悪さやバブルの頃にお客様のよりごのみをしていた印象からそのように言われているようです。

会社での人間関係に対する不満

路上に出れば個人プレーのタクシー運転手。

自由な仕事というイメージがありますが、会社に属している以上様々な人と関わり合いをもちます。

一般の会社のように上司と部下のような密な関係はありませんが、不満を感じてしまう事もあります

嫌な管理者に対して

ベテランの内勤者のなかには、くせの強い人もいます。

ちくちく売上や営業スタイルのことに関して嫌みを言ってくる人や、人間関係でマウントを取ってくる人も中にはいます。

売上の高い運転手より、内勤のかたの給料は低いです。

卑屈になって自分の権限をつかい運転手をいじめる古株の内勤者もいます。

先輩づらする同僚に対して

同じ運転手同士でもなかには嫌な奴がいるのも事実です。

特に新人のときに、入社日がたった数か月の差で先輩づらする人もいました。

経験や知識がものをいう職業ですから、少し得た知識を後から入ってきた人にひけらかす心理が働くのかもしれません。

【タクシー運転手のデメリット】で給料に関するデメリット4つ

タクシー運転手の給料は歩合制です。

頑張れば、頑張った分給料がもらえる反面、さぼれば給料が下がるという一面もあります。

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タクシーの歩合給は労働時間に対しての歩合になるので、限られた時間がある以上成果の上限もかぎられています

ここでは私が感じるタクシーの給料システムのデメリットについてあげさせていただきます。

長くなればなるほど給料の伸びしろが少ない

タクシーの給料は青天井にあがることはないです。

それはタクシーのメーター料金が決められていて、月に働ける最大の労働時間も決まっているからです。

【タクシー隔日勤務】の労働時間は?現役乗務員が実情を明かします

タクシーの給料は歩合制です。

新人の頃は吸収することも多く、新しく試すことがうまくはまると売上も上がっていきます。

だだスタイルが決まってくると運に左右される要素も少なくなり、ほぼ給料も安定してきます。

どんなに凄腕のタクシー運転手でも月給にしてせいぜい総支給で80万が限界であり、年収にすると1000万以上を得るというのはほぼ不可能な話です。

景気が悪くなるとお客様をお乗せするのが難しくなる

歩合制の給料なので需要が上がれば給料も上がり、需要が下がれば給料も下がります。

景気が上がれば接待、レジャーや観光の支出が増え、タクシーを使う機会も増えます。

逆に景気が悪くなると毎回つらい営業をしいられます

よく景気の動向を知りたければタクシー運転手に聞けといわれています。

タクシーの売上の良し悪しは景気のバロメーターになっているとも言い換えられます。

タクシー運転手にはボーナスがない

タクシーの賃金体系で名目上ボーナスありという賃金体系がありますが、それは毎月の給料からボーナス分をストックして一定の月に支給するものです。

つまりボーナスとは名ばかりで一般の会社でもらえるようなボーナスはありません。

会社によって表彰金と言う形で売上の優秀な方や無事故の方に支給する会社もありますが、サラリーマンのように決まった月に月給の何か月分を支給するというようなものではありません。

時には様々な要因で労働時間を削られてしまうこともある

時間で働く歩合制ゆえ、営業時間内に様々な要因で稼働時間を削られてしまうと、必然的に売上がさがってしまいます。

様々な要因とは年に数回行わなくてはいけないものや、トラブルなどいろいろです。

メーター検査

メーター検査は一年に一回必ず行わなくてはいけないもので、基本乗務員自身が営業時間内に行こなわなければいけない会社がほとんどです。

日程と自分の出番が合ってしまった場合、車両担当の運転手が検査に行かなくてはいけません。

メーター検査には本検査をスムーズにするために予備検査もあります。

私の会社では雀の涙ほどの保証給はつきますが、営業時間の損失を補うには及びません。

車両トラブル

車両トラブルに見舞われることもあります。

パンクやライト切れなどの車両トラブル、タクシー独自の装置であるメーターやクレジット端末、無線機器の故障などがあげられます。

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トラブルに見舞われた場合、車両を乗り換えるなどの手間がかかり労働時間をロスしてしまいます

事故

やられ事故でも事故処理をしなくてはいけないので、労働時間のロスにつながります。

事故はやってもやられても大きな営業時間の損失です。

軽いへこみなどの場合、営業を継続することも可能ですが、大きな傷へこみ、ライトの割れなどの場合は営業所へ戻り車両の乗り換えが必要となります。

乗り逃げ、金銭トラブルなど

強盗事件など大きなトラブルに会う確率はそれほど大きくないかもしれません。

しかし乗り逃げやクレジットカードの不正利用などは、キャリアが長い運転手の方なら一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

被害を受けた場合は警察に被害届を出す必要があります。

被害届を書くにも時間がかかり、書いたからと言って失った時間的な損失を補う事はできません

低額の乗り逃げ案件などは時間的な損失の方が大きいので、泣き寝入りしてしまうかたも多いです。

まとめ

ちょっと愚痴も混じりましたが、私がこれまで働いてきて感じたデメリットをあげさせてもらいました。

ただ決してタクシーの仕事はデメリットばかりではありません。

実際こうして13年もつづけてこれていますし、慣れればやりがいのある楽しい仕事でもあります。

慣れるためには少しのがまんと、結局は前向きにやりとげる意志があるかないかだと思います。

東京のタクシー運転手の平均年収は全国のサラリーマンの平均年収を上回っていると言われています。

正直いまの厳しいコロナ禍のなかでは厳しい営業を強いられますが、景気が回復すれば年収500万以上稼ぐことも十分に可能です。

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今回あげたデメリットのなかで「そんなことたいしたことないよ」と言えるものが多い方は、タクシーに向いている方だと思います。

最後にわたしがタクシー運転手をしていて、くじけそうになったとき先輩から声をかけてもらったひと言があります。

「無理して頑張らなくて良いけど、簡単に諦めない方がいい」

これがタクシー運転手を続けていく上のコツでありヒントであると思います^^

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