バイクの盗難対策を考えるうえで、完璧な防止策がない以上、盗難保険への加入を考えている方も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では盗難保険を扱っている9社を比較し、どのバイク盗難保険がおすすめなのか検証していきます。
盗難保険を選ぶ際、まず気になるのが支払う保険料。安くできるならそれに越したことはないですよね。
ただし、一番重要なのは、保険料の安さより不可抗力ともいえる盗難被害に対しての手厚さ。
盗難保険に加入していても、肝心の盗難時補償を受けられないのでは、何にもなりません。
結論総合的な手厚さで選ぶなら、ZuttoRideClubのバイク盗難保険がおすすめ。
以下よりバイク盗難保険を選ぶ際の
- 選ぶときおさえるポイント
- 実際の盗難保険の比較
を行っていくので、バイク盗難保険を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
バイク盗難保険を選ぶとき押さえておきたいはポイント6つ
まずは、バイク盗難保険を選ぶとき、おさえておきたい6つのポイントについて解説していきます。
いざ盗難保険に加入してみたはいいけど、盗難時や後からこんなはずじゃなかった。
と後悔しないために、加入前に重要となる点をおさえておきましょう。
- 保険金がおりる条件
- 支払う保険料
- 加入条件
- 盗難時の免責金額
- 盗難時の補償方法(現金か代替えか)
- パーツ盗難やいたずらについての扱い
保険金がおりる条件
バイク盗難保険を選ぶとき、1番大事なのが盗難時の保険金が下りる条件をチェックすること。
よく調べないで加入してしまうと、いざ盗難時保険金がおりないなんてことになりかねません。
どの盗難保険もバイクキーをつけっぱなしにしたり、故意での盗難では保険金が下りないのは前提。
これについては自分で防げることなのでしょうがないというようより、当たり前のことですよね。
しかし、注意しなければいけないのが盗難後、バイクが発見されたときの扱いについて。
なかには、全損状態のものでしか保険金が支払われない盗難保険もあります。
盗難後、ボロボロの状態でバイクが見つかってしまったら保険金が一切しはらわれないというケースもあるんです。
バイクが見つかるタイミングは不可抗力なので、どのタイミングでバイクが見つかっても、修理費用が補償される盗難保険を選びたいものです。
支払う保険料
できるなら支払う保険料は安いにこしたことはありません。
しかし、「保険料の安さにこだわるあまり、盗難時思っていた補償を受けられなかった」そんなことも考えられます。
料金だけで選ぶのではなく保証条件・加入条件ありきでバイク盗難保険を選ぶようにしてください。
また、バイク盗難保険は前払いが基本です。3年など先払いすると保険料が割引となるものもありますが、一度保険金を受け取ってしまうと、保険料は戻ってこないので注意が必要です。
加入条件
バイクメーカーや購入したショップを問わず、後から加入できる盗難保険は「ZuttoRideClub盗難保険」と「SBIみんなのバイク保険」の2社になります。
メーカー系なら自分のメーカーのバイク、ショップ系ならそのショップで購入したバイクしか加入できません。
また、加入にするとき指定のロードサービスに加入しなければならないものや、指定の防犯ロックを購入しなければいけないものもあるので注意するようにしましょう。
その他、排気量制限や加入者の年齢制限のある盗難保険もあります。
盗難時の免責金額
多くのバイク盗難保険には盗難時の免責金額というものが設定されています。(5%や10%という形で価格に対する%で設定されているケースが多い)
例えば30万円のバイクを盗難された場合、10%の免責金額の保険で実際支払われる額は、免責額3万円を引いた後の27万円が支払われるということ。
もちろん、免責額は低い方にこしたことはありません。
しかし、免責額にこだわるばかり、盗難時の支払い条件を見落としてしまうと、そもそもの補償を全く受けられないなんてことにもなりかねません。
盗難時補償を受けるときに影響を受ける免責額ですが、保険金の支払い条件ありきで総合的に判断するようにしましょう。
盗難時の補償方法(現金か代替えか)
盗難時の補償方法のベストでいえば、自由の利く現金補償になります。
メーカー系やショップ系の盗難保険は、決められた新しいバイク購入資金にあてなければなりません。
盗難されてしまったことを機に中古のバイクに乗り換える、違うバイクに乗り換えるといったことができません。
いざ、盗難されたとき自由に保険金の使い道を選べる、現金補償の盗難保険を選ぶことをおすすめします。
パーツ盗難やいたずらについての扱い
車体本体いがいの盗難未遂によるいたずら、パーツの盗難といったものにも目を向けておきたいものです。
例えば盗難未遂による鍵の破損を修理するには、数万円の費用がかかってしまうから。
盗難保険を選ぶ際、パーツ盗難やかぎ穴いたずらなど、車体本体いがいでの手厚い補償をうけられる保険を選んだほうがいざというときのためより安心感があります。
バイク盗難保険9社を比較してみた
保険会社 | ZuttoRideClub | SBIみんなのバイク保険 | レッドバロン盗難保険 | ホンダドリーム盗難保険 | ヤマハClubYAMAHA | カワサキKAZE盗難保険 | スズキメンバーズ | ハーレー車両+盗難保険 | BMW Motorrad盗難補償 |
加入条件 | メーカー・購入場所問わず | 126以上/25歳以上(メーカー・購入場所問わず) | レッドバロン盗難保険で買ったバイク | 正規店で買ったホンダのバイク | ヤマハのバイク(要ロードサービス加入) | 正規店で買ったカワサキのバイク | スズキのバイク(要ロードサービス) | ハーレーのみ | 正規店で買ったBMWのバイク |
新車 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
中古 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
保険料 | バイクによる | バイクによる | 保険金額の1% | バイクによる | バイクによる | バイクによる | バイクによる | バイクによる | 小売り価格の2.9%DWA装着車は2.6% |
保険期間 | 1~3年 | 1年 | 1年or3年 | 1~3年(ミニバイク1・2年) | 新車1~3年(中古1年) | 新車1~3年(中古1・2年) | 1~3年 | 1年 | 1年 |
保険期間の延長 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇(ZuttoRideClubで継続) | 〇(ZuttoRideClubで継続) | × | 〇(ZuttoRideClubで継続) | 〇 | 最長5年 |
保険金額(補償額) | 現金(毎年10%ずつ減額) | 現金(減額なし) | 現金(毎年10%ずつ減額) | 1年目は新車で保証。2年目、3年目中古車は再購入資金(毎年10%ずつ減額) | 再購入資金(毎年10%ずつ減額) | 1年目は新車で保証。2年目、3年目中古車は再購入資金(毎年10%ずつ減額) | 再購入資金(毎年10%ずつ減額) | 現金(減額なし) | 再購入資金(1年目10%減2年目からも徐々に下がる) |
免責金額 | 保険金額の5%または査定額の5% | なし | なし | 新車スクーター2万円(ほか10%) | 10% | 10%(2年目20%3年目30%中古は5,000円か高い方) | 10%(2年目20%3年目30%中古は5,000円か高い方) | なし | なし |
パーツ盗難 | 〇 | ×(パーツのみ) | 盗難時の査定額には反映されますが、パーツのみの盗難には非対応と思われます。 | 〇 | 〇 | × | 〇 | × | × |
かぎ穴いたずら | 〇 | × | × | 〇 | 〇 | × | 〇 | × | × |
盗難後発見されたら | 修理費として支払われる | 全損の場合のみ | 修理費として支払われる | 修理費として支払われる | 修理費として支払われる | 全損の場合のみ | 修理費として支払われる | 全損の場合のみ | 修理費として支払われる |
その他注意点 | 排気量・年齢制限あり | 盗難防止装置の別途購入 | 要ロードサービスへの加入 | KAZEメンバーに加入(年会費あり) | 要ロードサービスへの加入 |
盗難保険を扱っている主要9社を比較してみました。
各社の盗難保険の特徴やメリット・デメリットを解説していきます。
ZuttoRideClubバイク盗難保険
ZuttoRideClubバイク盗難保険の特徴は、なんといってもどんなバイクでも加入できる点。(販売店と名の付くところならどこで買っても、どこのメーカーでも加入できる)
また、パーツ盗難、鍵穴いたずらなど幅広く補償を受けられます。
盗難後、バイクが早々に見つかって半損状態でも修理費が補償されます。
総合的な手厚さを考えると盗難保険のなかで一番おすすめといって良いでしょう。
ZuttoRideClub盗難保険の詳しい内容などは以下の記事をご参照ください。
【バイク盗難保険】ZuttoRide Clubの評判と加入してみた私の感想
メリット
- メーカー・販売店問わず加入できる
- パーツ盗難・かぎ穴いたずらに対応
- 盗難後、発見されたときに修理費が出る
- 現金補償
デメリット
- 免責金額5%
- 毎年保険金の査定額が10%づつ下がる
SBIみんなのバイク保険
SBIみんなのバイク保険もZuttoRideClub盗難保険と同じく、購入店メーカー問わず入れるバイク盗難保険。
ネックに感じるのは、盗難後バイクが見つかったとき全損状態でないと一切保険金が支払われないことです。
また、年齢条件では25歳以上、排気量では126cc以上という縛りもあります。
メリット
- メーカー・販売店問わず加入できる
- 現金補償
- 免責・保険金の減額がない
デメリット
- 盗難後バイクが見つかったとき全損じゃないと補償されない
- 加入条件あり(25歳以上・126cc以上)
- パーツ単体盗難・かぎ穴いたずらは対象外
レッドバロン盗難保険
レッドバロン盗難保険は、レッドバロンの販売店からバイクを購入した方のみ加入できる盗難保険です。
また、加入にするには「BL-10」というバイクロックの購入・着用が義務づけられています。(BL‐10契約特化価格で16,500円)
メリット
- 保険料が安い(保険金額の1%)
- 免責金額なし
- 現金補償
- 盗難後発見時修理費が出る
デメリット
- 別途バイクロックの購入(16,500円)
- 出先でもバイクロックしないと補償の対象にならない
- 保険金額が毎年10%づつ減額される
- パーツ単体盗難・かぎ穴いたずらは対象外
ホンダドリーム盗難保険
ホンダの正規店で購入したホンダのバイクのみ加入できる盗難保険になります。
ホンダドリームの保険の運営自体はZuttoRideClubが行っており補償内容はZuttoRideClubとほぼ一緒。
若干保険料はZuttoRideClubより抑えられていますが、免責金額が10%に上がる点や、支払われる保険金がバイク購入費用に限定されてしまうデメリットもあります。
メリット
基本ZuttoRideClubと一緒なので手厚い補償
デメリット
- ホンダのバイクしか加入できない
- 免責額がZuttoRideClubより多い10%
- 支払われる保険金がバイク購入費に限定
ヤマハClubYAMAHA
ヤマハのバイクを所有している方のみ加入できる盗難保険になります。
ホンダドリーム同様、保険の運営自体はZuttoRideClubが行っています。
盗難保険に加入するには、同時にロードサービスに加入しなければなりません。
メリット
基本ZuttoRideClubと一緒なので手厚い補償
デメリット
- ヤマハのバイクのみしか加入できない
- 免責額がZuttoRideClubより多い10%
- 支払われる保険金がバイク購入費に限定
- 要別途ロードサービスへの加入
カワサキKAZE盗難保険
カワサキライダーズクラブKAZEメンバーのみが入れる盗難保険が、カワサキKAZE盗難保険です。
カワサキ正規販売店でカワサキバイクを購入した方が加入対象。
盗難保険に加入するには、別途カワサキKAZEメンバーに加入する必要があります。(年会費3,300円)
メリット
正直あまりメリットは見当たりませんでした
デメリット
- KAZEメンバーに加入しなければならない
- 免責額と保険金の減額が大きい
- 盗難後バイクが見つかった場合全損のみしか補償されない
スズキメンバーズ
スズキのバイクを所有している方のみ加入できる盗難保険です。
ヤマハの盗難保険同様、盗難保険へ加入するには同時にロードサービスにも加入しなければなりません。
同じく引受先はZuttoRideClubになっていますが、免責金額が10%なのと、支払われる保険金がバイク購入資金に限定されるのがデメリットになります。
メリット
基本ZuttoRideClubと一緒なので手厚い補償
デメリット
- スズキのバイクのみしか加入できない
- 免責額がZuttoRideClubより多い10%
- 支払われる保険金がバイク購入費に限定
- 要別途ロードサービスへの加入
ハーレー車両+盗難保険
ハーレーのみが加入できる盗難保険が「ハーレー車両+盗難保険」。
国産バイクメーカーの引受先がZuttoRideClubになるのに対して、引受先がみんなのバイク保険のSBIになります。
なので、最大のネックが盗難後バイクが発見されたとき、全損のみにしか補償されない点。
メリット
- 免責額・加入年数による支払い金額の減額なし
- 現金補償
デメリット
- ハーレーのみしか加入できない
- 盗難後発見された場合全損以外では補償されない
- パーツ単体・かぎ穴いたずら補償なし
BMW Motorrad盗難補償
正規店で購入したBMWのバイクのみが対象になっている盗難保険です。
DWA(盗難防止装置)装着車は若干保険料を抑えられるのが特徴。
免責金額がないのはメリットになりますが、支払われる保険金が購入資金に限定されてしまうのが残念な点になります。
メリット
- 免責金額なし
- 盗難後半損状態でも修理費として保険金が支払われる
デメリット
- BMWのバイク限定
- 保険金はバイクの再購入費用に限定
- パーツ単体・かぎ穴いたずら補償なし
バイク任意保険に付帯する盗難保険ってある?
ここまで単体のバイク盗難保険についてみてきました。
バイク盗難保険には、車のように任意保険のオプションとして加入できるものはないのでしょうか。
もしも、任意保険に付帯する形で盗難を補償できるなら、別に申し込んだりする手間もいらず、オプションなので保険料も安くなりそうですよね。
ほとんどの任意保険では、盗難保険のオプションはありません。
ただ2社のみ盗難をカバーする任意保険があります。
- 日新火災おとなのためのバイク保険
- チューリッヒバイク保険
それぞれみていきましょう。
日新火災おとなのためのバイク保険
日新火災おとなのためのバイク保険は、唯一盗難保険を付帯できる任意保険です。
契約を一元化できるメリットはありますが、デメリットもあります。
デメリット
- 任意保険の保険料が割高になる
- 対面販売なのでネットでは契約できない
- 35歳以上でないと加入できない
- パーツのみの盗難には対応しない
- 盗難未遂でのバイクの修理費がでない
盗難保険と任意保険を組み合わせることで、トータルの保険料が安くなるなら選ぶ価値があります。
しかし、盗難時の手厚さなどを考えると現状任意保険と盗難保険を別に契約したほうが良さそうな印象を持ってしまいます。
チューリッヒバイク保険
チューリッヒバイク保険にも盗難時の「臨時費用特約」というものが用意されています。
特約をつけることで盗難にあったとき「5万円」がお見舞い費用として支払われるもの。
お見舞い費用なので、盗難保険としては不十分すぎます。
バイク盗難時、新しいバイクを購入するとなると少なくとも20万・30万以上の費用が発生します。
盗難時の補償を考えるうえで、まとまった金額が下りる盗難保険を選びたいものです。
チューリッヒのバイク保険の盗難特約は盗難保険としてではなく、加入するにしてもおまけ程度に考えておきましょう。
おすすめのバイク盗難保険はZuttoRideClub!
いままで、バイクの盗難保険を選ぶポイントをチェックしたり、各社の内容を比較してきました。
盗難保険選びで最も重要なのは、実際バイクを盗まれたとききちんと保険金が支払われるかどうか。
すぐにバイクがみつかってボロボロの状態で帰ってきたとき、保険金が支払われないのではシャレになりませんよね。
その点ZuttoRideClubなら修理費もしっかり補償してくれます。
車体本体の盗難以外にもパーツ盗難やかぎ穴いたずらに対応してくれているところも安心感につながります。
盗難後の支払い条件・手厚さを考えると、現に私も加入しているZuttoRideClubがもっとも優れていると今回比較してみて改めて感じましたね。
バイク盗難保険おすすめまとめ
バイク盗難保険を選ぶ際のポイントとして
- 保険金がおりる条件
- 支払う保険料
- 加入条件
- 盗難時の免責金額
- 盗難時の補償方法(現金か代替えか)
- パーツ盗難やいたずらについての扱い
があげられます。
この点をおさえて、バイク盗難保険ほ主要9社と任意保険に付帯する盗難保険2社の内容を比較すると、最もおすすめは「ZuttoRideClub盗難保険」になります。
たしかに、免責金額が5%かかってきたり、毎年支払われる保険金が減額されていくというデメリットもあります。
でも、一番大事なのは不可抗力となる盗難時、しっかりと保険金を受け取れるかということ。
今回いろいろな盗難保険を比較してみてZuttoRideClubがもっとも盗難被害に対して手厚い保険と感じました。
個人情報を入力しなくても、保険料をシュミレーションできるので、まずはご自分のバイクの保険料を確認してみましょう。
バイクの盗難被害に備えるためには、まずはしっかり盗難対策を行い、盗難保険への加入も検討するようにしましょう!
【基本が大事】バイク盗難防止グッズおすすめ10選|愛車を盗難被害から守る!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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