タクシー運転手の給料明細のリアル！現役乗務員が暴露します！

そんな方におすすめの内容になっています。

タクシー運転手に転職してみたい方にとって、一番の関心事はしっかり稼げるかどうかではないでしょうか？

そこで、今回は東京地域（２３区、三鷹、武蔵野）で現役乗務員で稼働している私の給料明細を画像とともにお見せします。

私のタクシー歴は１４年。ベテランの域に達し、これからタクシー業界を目指す方は「参考にならないよ」と思われるかもしれません。

しかし、新たに入社されてくる方でも同等の売り上げを打ち出してくる乗務員さんはいますし、私も新人のときからそこそこの売上を上げれていました。

必ずしもタクシーはキャリア＝高収入とも限りません。

本人のやる気次第でしっかり稼ぐことができるといって良いでしょう。

普段あまり、目にすることがないタクシー運転手のリアルな給料明細をお見せしますので、タクシー業界に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

私の、タクシーの業務エリアは東京２３区武蔵野・三鷹エリア。３５歳でタクシー業界に転職する前は、２０代はパチンコ業界に１０年、３０歳を超えてからは夜の水商売や、ワンボックス車での深夜の集荷業務を派遣社員で行っていました

アフターコロナの東京タクシー運転手のリアルな給料明細がコレ！

上記の画像が２０２３年３月の私の給料明細です。

営業収入というのが、月全体で売り上げた金額（消費税控除後）。いわゆる税抜き営収で、1.168.800円

売上金額に歩合をかけたものが支給金額になり、この月は713.880円になります。

この支給額から社会保険料などの控除金額が差し引かれたものが差し引き支給額の536.914円になり、手取り金額になります。

３月分の給料明細になりますので、実質の稼働日は１月１５日～２月１５日までの稼働日で計算。

通常２月の営業は低いとされるタクシーの売上でも、良い売上をあげられたのは以下の要因が考えられます。

• ２０２２年の末に行われたタクシー運賃値上げの影響
• コロナの感染状況がひと段落した
• コロナ禍にタクシー運転手をやめた方が一定数いる

このような要因から暇だといわれる２月でも高い売上を打ち出せました。

コロナで出控えていたお客さんが街にあふれさらに供給側のタクシーの数が少ない、また値上げの影響もありタクシー運転手として稼ぎやすい状況が続いています。

コロナ禍真っ最中のタクシー運転手の給料明細

ここからは、タクシーがきついといわれたコロナ禍の私の給料明細をみていきましょう。

2020年５月の給料明細

この月は、第一回目の緊急事態宣言を受け、会社自体が休業をしたときのものになります。

まるまる１か月会社が休業だったので、所属しているタクシー運転手全員が自宅待機になりました。

乗務数は０で、標準報酬月額の８０％が支給されたと記憶しており、控除額を差し引かれた手取り額は185.032円。

タクシー人生の中で最低の手取り額となりました。

2020年10月の給料明細

休業が開け、営業は再開されましたが、テレワークなどの影響でまだまだ厳しい営業が強いられたと記憶しています。

この月は有給を１日消化したようです。

１１出番で716.720の売上に対して、総支給額は430.284円

2021年1月の給料明細

通常年末年始と言えばタクシーの稼ぎ時。しかしコロナの影響で街は静まり返っていたと記憶しています。

通常なら100万位売上られるところこの月は731.930円に対して総支給額は427.938円。

休業したことも相まって、社会保険料などの控除額が少なかったのがせめてもの救いでした。

2022年5月の給料明細

昨年の給料明細もピックアップしてあげておきます。

ゴールデンウイークの絡む５月度。

この月も１日有休を消化したようです。

過去の東京都の感染者数を検索して振り返ってみると４.000～5.000人と少し落ち着きwithコロナの影響で、人出も回復傾向だったと記憶しています。

営業収入960.410円総支給額584.391円。

タクシー運転手の給料明細の項目について

ここからは、タクシー運転手である私の給料明細に記載してある項目について解説していきます。

ダイヤ・出番数・乗務数

一か月にタクシーに乗る回数になります。

隔日勤務なら１か月に１２～１３回、昼・夜日勤の方なら２４回が基本。

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タクシー運転手は月ごとに最大の乗務時間が決められており、時間内であれば休日出勤することも可能です。ただし、前出番から一定の休息時間をおかなければ出勤することはできません。（隔日勤務で帰庫後数時間仮眠してすぐに出勤などはNG）

営業収入

お客さんからいただく運賃の１か月トータルの税抜き金額になります。

よく言われる歩率○○％というのは、実際いただいた売上ではなく税抜き金額にかける歩率というのが一般的です。

有給数

タクシー会社にも有給休暇はあります。

ただし、有給の支払い方法は会社によってそれぞれ。

なかには、しっかり休んだ分の給料を補償してくれる会社もありますが、うちの会社に関しては有給を取ると実質手取り額が少なくなってしまうのが現状。

年間５日間有給を消化するのが義務化されているので、消化するタイミングに少し頭を悩まします。（なるべく暇そうな日に消化するようにしています）ちなみに隔日勤務１乗務分有給を消化すると、２日分有給が消化されます。（半日分で１日計算）

基本給・総合評価・残業手当・深夜手当

上記の項目は数値を割り当てられているだけで、あくまで支給額は売上×歩合給で決まります。

それぞれの金額にあまり意味はなく、基本給自体も固定されるものではありません。（B型賃金完全歩合）

あくまでB型賃金の場合、会社ごと売上の段階ごとに歩率が設定され、売上金額（税抜き）に所定の歩率を掛けたものが支給額になります。

研修手当

研修手当というのは、明け番集会に出席したときの手当になります。

タクシー運転手は月に一回、会社からの伝達事項や問題点などを伝える明け番集会というものに出席しなければいけない決まりになっています。

明け番集会は拘束時間外に行われるので、うちの会社では出席すると3.000円の手当がもらえます。

明け番集会は、だいたい１時間～１時間半で終了します。

総支給額

総支給額というのは、総売上に達成した売上に応じた歩率をかけた額。

この総支給額から、以下で説明する控除額を差し引いたものが実際の手取り額になります。

控除額

一般のサラリーマンと同じように、社会保険料など控除される額が記されています。

タクシー運転手も会社員、会社員を経験された方なら説明不要ですよね。

親交会

控除額のなかにある親交会というのは、毎月1.000円ずつ積み立てて、誕生日の月にカタログギフトやお花が送られてきます。

また、余剰金からクラブ活動などの補助金をねん出しているようです。

他のタクシー会社に親交会というものがあるかどうかはわかりませんが、組合費として毎月いくらか徴収される所もあるとは聞いたことはあります。

全国のタクシー運転手の給料水準はどのくらい？

確かに、稼ぎやすい地域で営業している１タクシー運転手の給料明細を見ただけでは「タクシー運転手は稼げる！」という判断はつかないかもしれません。

なので、参考資料として一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会が統計を取っている令和３年の全国の都道府県別のタクシー運転手の給料水準と、令和元年から令和３年までの全国のタクシー運転手の賃金の推移を表にまとめてみました。

令和元年～令和３年の全国のタクシー年間賃金平均

まず令和元年～令和３年までの全国のタクシー運転手の年間賃金の推移をみて、平均賃金が２年・３年と落ち込んでいるのはあきらかにコロナの影響。

コロナが落ち着いてきた現在は令和元年以前の水準に戻ると考えられます。

令和３年都道府県別タクシー平均賃金

また、令和３年の各都道府県別の賃金平均をみると地方と都市圏で大きな賃金の開きがみられ、地方でのタクシー運転手の厳しい現実が垣間見れます。

ただ、注目していただきたいのが月間労働時間の項目。

統計上、年金をもらいながら働いている定時制の方も含まれているので、フルに働いている方だけを対象にすればもっと上がる計算になります。（隔日勤務でいえば最大月間２６２時間～２７３時間）

東京でいえばコロナ禍まっただなか厳しい状況下でも、フルに働いた方を対象にすれば、平均４６０万円程度と想定できます。

タクシー運転手は稼げるの？【結論：稼げます】

稼ぎやすい東京という恵まれた地域で働いているという恩恵が大きいと思いますが、タクシーはしっかり働きさえすれば未経験・知識なしで初めてもしっかり稼ぐことはできます。

コロナ禍のタクシー運転手が厳しいと言われていた状況下でも、私の給料明細を見てもらえばわかるように、そこそこの給料を得られていたのが分かると思います。

たしかに私の営業成績は営業所内でも正直上位１０％以内に入るものです（決して自慢ではありません）。

しかし、やる気さえあれば厳しいと言われたコロナ禍の平均値（フルに働けば）４６０万以上を稼ぎ出すことは、状況が良くなってきた今後難しいことではありません。

以下では細かなテクニックは抜きに「タクシー運転手でしっかり稼ぐ条件」と題して、これからタクシー運転手で効率的に稼ぐための心構えを解説していきます。

タクシー運転手でしっかり稼ぐ条件とは

これからタクシー運転手としてしっかり稼いでいくための条件をお伝えしていきます。

小手先のお客さんをお乗せするテクニックは、後から自然に身についてきます。

勘違いされがちですが、タクシーの売上はキャリアとともに上がっていくものではありません。

「チャレンジ精神」が大切。まずは以下の条件を満たしチャレンジ精神を持つことで、タクシーを始めたての方でもしっかりと稼げるようになるでしょう。

稼げるエリアでタクシー運転手になる

タクシー運転手でしっかり稼ぐには、やはり稼げるエリアでタクシー運転手になることが一番の近道です。

先程の全国タクシー運転手の都道府県別賃金をみても、極端な話地方とと都市部では２倍近い格差が生まれていて、これもタクシー運転手の厳しい現実となっています。

稼ぐことを目的としてタクシー運転手になるなら、統計等を参考にご自分のエリアの現状を把握しなければなりません。

与えられた時間をしっかり消化する

タクシー運転手としてしっかり稼ぎたいなら、与えられた労働時間をしっかり消化しなければいけません。

タクシー運転手の給料体系は歩合制。

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【タクシー運転手はサボれるの？】悲報！結果的に給料が減るだけです

さぼってばかりや効率の悪い営業を繰り返していれば、おのずと給料が減ってしまいます。

疲労がたまらない程度にしっかり労働時間を消化することが、タクシーでしっかり稼げるための前提条件になります。

効率的な営業スタイルを身につける

タクシーはやみくもに走りまわっているだけでは、効率的にお客さんをお乗せすることはできません。

効率的な営業スタイルを身につけることも大切。

ただし、始めたてのうちから全て覚えることは無理です。

でも、安心してください。タクシー会社に入社が決まったら、細かなテクニックを教えてくれる研修が充実している所も多くあります。

まずは、基本的なテクニックや考え方を覚えるだけでも平均的な売上を上げることは可能です。

それでも不安という方は、現役の乗務員が書いているタクシーブログやタクシーノウハウ系のYouTubeなどを参考にどんな風にお客さんをうまくお乗せ出来るのか？事前にチェックしてみてください。

【東京タクシーブログおすすめ５選】初心者必見！営業に活かせる活用術

営業エリアでの地理の習熟

タクシー運転手として稼ぎたいなら、やはり地理を覚えることはとても大切です。

自分の得意なエリアだけで営業していては、稼げるチャンスが狭まってしまうからです。

おすすめは、まずはご自分の営業エリア内とお客さんを送りとどける範囲内の駅と高速道路の出入り口を、地図とにらめっこしながら覚えるようにしましょう。

その場その場で道を覚えるのではなく、事前に地理を把握しておけば、タクシー運転手を続けていく上で自信にもなり売上の向上にもつながります。

稼ぎやすいタクシー会社を選ぶ

最後のしっかり稼ぐ条件は、どうせタクシー運転手になるならなるべく「稼ぎやすい条件の整ったタクシー会社を選びましょう」ということ。

稼ぎやすい条件の整ったタクシー会社とは

• 無線やアプリなどでお客さんの囲い込みができている
• 専用の乗り場などが充実している
• お客さんからの評判が良い
• 歩率の条件が良い
• 研修がしっかりしている

などなど…

ただ、大部分のタクシー業界に未経験の方は、どんなタクシー会社を選べば良いかわからないと思います。

そんな時は、タクシー業界に精通している「ドライバーズワーク」のような専門の転職サイトを有効利用しましょう。

専任のアドバイザーが必ずあなたの条件にあった稼ぎやすいタクシー会社を紹介してくれるはずですよ。

ドライバーズワークのHPはこちら＞＞

まとめ

この記事では、現役タクシー乗務員である私の給料明細をお見せして、１タクシー運転手のリアルな給料事情を皆さんにお伝えしてきました。

「タクシーの低い給料なら生活保護をもらったほうがマシ」とか「タクシーの給料じゃ生活がやっていけない」というようなネガティブな意見も聞かれる一方、タクシー運転手を生業にして生活を送っている方も私同様多くいます。

たしかに地域性や本人の適正上、すべての方がタクシー運転手になりさえすれば稼げるようになるとは思っていません。

しかし、特別な知識やスキルをもっている人だけが稼げる仕事とも思っていません。

記事本文でご紹介した、しっかり稼ぐ条件さえ満たしていれば多くの方はタクシーで稼ぐことは可能です。

もし、あなたが「仕事の人間関係に疲弊している」「職探しがなかなかうまくいかない」と悩んでいるなら、タクシー運転手になるという道もそう捨てたものじゃありませんよ＾＾

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