- タクシー運転手は底辺できつい仕事なの?
- タクシー運転手の仕事に興味はあるけど不安
- タクシー運転手として働いている人の生の声が聞きたい
そんな方におすすめの記事になっています。
タクシーの仕事に興味を持っていて、ネットや周りの方から「タクシー運転手は底辺の仕事だからやめといた方がいい」と言われ不安に思ったかもしれません。
しかし、本当のところ、それは真実なのでしょうか?また、底辺と言われることは、本当に全てが厳しいという意味なのでしょうか?
この記事では、タクシー運転手のイメージと現実の違いを、都内現役タクシー乗務員歴14年の私声を交えタクシー運転手は本当に底辺な職業なのか語っていきます。
タクシー運転手のリアルについて、少しでも興味がある方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
タクシー運転手はなぜ底辺の職業と言われてしまうのか?
明確に職業において「底辺」という定義など存在しません。
ただし、一般的にいえば以下のようなイメージを多くの方が持たれると思います。
- 給料が低い
- 誰にもなれる
- 仕事内容が過酷
かつて、ある転職サイトで「底辺の職業ランキング」という内容で炎上しました。まだ、記憶に新しい方もいるのではないでしょうか?
参考
「タクシー運転手」はこのランキングには入っていませんでしたが、タクシー運転手=底辺の職業と捉えられることも少なくありません。
お客様からも「なんでタクシー運転手をやっているの?」と聞かれることがたびたびあります。
ひねくれた見方かもしれませんが、「こんな」底辺な仕事なんでやっているの?とも聞こえてしまいます。
そこで、現役乗務員目線で以下の疑問に答えていきます。
- タクシー運転手は給料が低い?
- タクシー運転手は誰でもなれる?
- タクシー運転手は仕事内容が過酷?
タクシー運転手は給料が低い?
タクシー運転手の給料が低いかどうかは、ひとくくりには言えません。
お客様の多い少ないが影響する都市部と地方部の格差が、存在しています。
また、ほとんどのタクシー会社が歩合制を採用していることもあり、個人ごとの収入の差がでてきてしまうからです。
全産業の年収の平均値と比べてみると、約450万円に対して全タクシー運転手の平均年収は約280万円となっています。
参考
ただし、先ほども言ったように地域格差が激しく私の営業地域の都内なら、年収700万や800万のタクシー運転手はゴロゴロいて、トップドライバーになると年収1000万も視野に入ってくるぐらいです。
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このように、タクシー運転手の収入は地域格差や個人差なども大きく、地方タクシーの運転手の方の収入が低いことが、タクシー運転手全体に底辺のイメージがついているのかもしれません。
(個人的には収入の多寡で職業の優劣が決まるとも思っていませんし、むしろ多くの部分幸福度はお金以外で決まると思っています。)
タクシー運転手は誰でもなれる?
タクシー運転手は確かに、再就職が難しいとされる中高年でもなりやすいと言えます。
ただし、一つ言えることはタクシー運転手になることと続けるということは別問題です。
道に詳しくなることは必須ですし、最初はメーターや無線機器の操作になれる必要もあります。
さらに多くの収入を得るようになるには、お客様を効率よくお乗せするテクニックも磨く必要があります。
また、事故や違反を起こしてしまう可能性と戦い、職を失ってしまうリスクも常に背負っています。
タクシー運転手は比較的だれにもなりやすい職業です。
ただし、20年30年と長く続けていくには高い技術力や、安全対策も必要になっていきます。
タクシー運転手は仕事内容が過酷?
私自身、タクシーの仕事内容を過酷だと感じたことはあまりありません。しかし、適応性は人それぞれなので一概には言えません。
長時間労働が苦痛と感じる人、精神的に引きずりやすい人にとっては、タクシー運転手の仕事を過酷と感じてしまうでしょう。
私がタクシーの仕事を過酷だと思っていない理由は以下。
仕事自体が強制的ではない
一般的に、過酷な仕事とは、連続して強制的に何かの作業に取り組まなければならない状況を指すことが多いですよね。
しかし、タクシー運転手の仕事は、自分のペースで行うことができます。隔日勤務であれば労働時間が長時間に及びますが、自由に休憩を取ることができ、自分のペースを崩すことなく無理なく仕事を進めることができます。
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体力を消耗しない
タクシー運転手の仕事は力仕事ではありません。
長時間車の運転をすることがキツイと思う方には不向きですが、筋力を消耗することはありません。
実際、体力が劣るとされる年配者も多数、タクシードライバーとして活躍しています。
精神的に追い詰められない
それでも、乗客対応によるストレスは無視できません。
ですが、これはどのサービス業においても共通の問題であり、特にタクシー運転手の仕事だけが過酷というわけではありません。
多くのお客様は、タクシー運転手に対し高級ホテル並みの上質な接客を求めているわけではありません。
なので、基本的な誠実な対応を心がけさえすれば、クレームも減りお客様に対してのストレスは減らせるはずです。
タクシー運転手は底辺と言われる世間のギャップと実情
先日Twitter上でとあるツイートが話題になりました。
「タクシー運転手ってそんなに給料もらえるの?」という驚きが、話題になった理由です。
画像の給料明細をみると、控除前の支給額が約60万円になっています。
60万円の収入を得るためには、月間約100万円の売上をあげる必要があります。(支給に対する歩合率はだいたい60%)
この100万円を売り上げている方がどのくらいいるかと言えば、東京のタクシードライバーの上位10%~20%程度だと思われます。
しかし、もう少しレベルを下げて7万円台、8万円台の売上平均なら未経験の方でも十分に可能な数字だと言えます。
総支給50万~60万に対し手取り金額40万以上。
このことから、この方の給料は優秀ではありますが、決して特別ではありませんしわりと現実的な金額です。
現役タクシー運転手として日々気を付けていること
一般の方のイメージと違い、「わりと稼げてしまう」タクシー運転手という仕事ですが、仕事をする上で気を付けなければいけないことがあります。
タクシー運転手は
- 出勤するだけでは給料をもらえない
- 運転免許証がなくなってしまったら続けられない
という側面があるからです。
そこが、一般の仕事とタクシー運転手の違いになります。
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そのうえで、タクシー運転手として収入を得続けていくために気を付け続けなければいけないことが以下の3つ。
- 事故違反は絶対に起こさない
- お客様からクレームをもらわない
- 健康管理をしっかり行う
事故違反は絶対に起こさない
タクシー運転手を続けていくには「事故違反を絶対に起こさない」という覚悟が必要です。
タクシー運転手になる前は、ゴールド免許保持者もタクシー運転手になってから違反や事故を起こしてしまう方が多くいます。
プライベートで運転するのとは違い1か月間に走行する距離は3000km以上、年間では地球1周分の距離を走行し、一般の方の走行距離の比ではありません。
また不慣れな土地に連れていかれることや、ときにはお客様からの無理なリクエストを受けることも事故・違反を起こしてしまう原因です。
軽い気持ちで仕事に臨んでいると軽微な違反(2点)を繰り返してしまい、免停要件の累積6点にすぐに到達してしまいます。
また、一瞬の気のゆるみで人身事故を起こしてしまったら即免停になってしまう危険性もはらんでいます。
免停になってしまうと、当然タクシーの仕事はその期間できません。
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1度でも免停をもらってしまうと次回免停までの累積点が低くなり、またすぐに免停になってしまう負のスパイラルに陥ってしまいます。
そのような負の連鎖を避けるためにも、タクシー運転手として働いている限り、どんな小さな事故・違反もおこしてはならないという覚悟が必要になってきます。
お客様からクレームをもらわない
タクシー運転手になると自分の給料のことばかり考えてしまいがちですが、接客業であるという根本を忘れてはいけません。
中にはクレーマーがいるのも事実ですが、大半の場合クレームをもらう原因は自分にもあります。
お客様からクレームをいただいてしまうと、その場で火消しに時間を費やすのはもちろん、直接会社にクレームが入ると後から謝罪に出向く労力もとられてしまいます。
せっかくタクシー運転手になっても、接客対応がトラウマになってしまい辞めてしまう方もいるくらいです。
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「素直な謝罪」や「誠実な対応」を心がけまずはクレームをもらわないようにし、乗客対応で嫌な思いをしても引きずらないよう気持ちを切り替えることが大切です。
健康管理をしっかり行う
タクシー運転手として健康管理をしっかり行うことも大切です。
タクシー運転手は体が資本、管理を怠ってしまい健康を害してしまっては仕事を続けられません。
健康に関してタクシー運転手という自由度の高い仕事では、意識しないと怠けがちになってしまいます。
私も耳が痛く、コロナ禍以降仕事と自宅の往復で家でゴロゴロしがちになっているので反省中。
タクシーの仕事は体力を使わず座りっぱなしの職業です。仕事明けや休日に軽い運動をしたり食事に気を使うなど、体調管理を心がけることが大切です。
私はタクシー運転手に転職して本当に良かった。(底辺と言われるなら言わせておけ)
私自身元来、体質的や性格的にタクシー運転手という職に向いていたというのもあったと思いますが、タクシー運転手になって本当に良かったと思っています。
仮に多くの人がタクシー運転手という職業を底辺とみなしていてもです。
別にタクシー運転手をしていたからといって、差別されたこともありませんし、恥ずかしいことだとも思っていません。(1つだけあげるとすれば、リスクヘッジとして損保の収入補償保険に加入していますが、タクシー運転手という職が危険度が高く保険料が少し高くつくことぐらい)
職業差別は許さないなどという大きな信念をもっているわけではないですが、言いたい人には言わせておけという感覚でいます。
声をあげて職業差別をするような方まともではないと思っています。
私がタクシー運転手に転職して良かったと思うことを以下に3つあげていきます。
- 収入がアップした
- 自分のペースで働ける
- 自分の時間を確保できる
収入がアップした
私はタクシー運転手をして14年になりますが、ここ数年では年収600万円を切ったことはありませんし、今年に限っては年収900万前後になり過去最高になりそうです。
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私がタクシー業界に転職したのは、35歳のとき。
経験や年齢不問で、月収50万以上稼げる仕事はタクシー運転手以外なかなかないと思います。
以前はパチンコ業界や水商売、派遣のダブルワークなどをしていました。
その時と比べ年収は1.5倍~2倍にアップしました。
タクシー運転手に転職したての時は、経験もありませんし自分に務まるか不安でした。
14年後の現在振り返ってみて、あのときタクシー運転手に転職を決意し、本当に良かったと思っています。
自分のペースで働ける
タクシー運転手は自分のペースで働くことができます。
与えられた時間内で、休憩をとるのも自由ですし、営業の仕方を指図されることもありません。
自分のスキルが収入に直結するため、やりがいを感じています。
また、会社の上司や部下の関係のような人間関係のストレスがない所もタクシー運転手の魅力だと思っています。
自分の時間を確保できる
タクシーの一般的な働き方「隔日勤務」でなら、1か月の乗務数は12~13日。
月の半分以上はプライベートの時間にあてることができます。
高収入を得ながら、ここまで多くのプライベートの時間を確保できる仕事はなかなかないのではないでしょうか。
こうやってブログを書けているのもタクシー運転手という職についているおかげです。
私自身、これまでついてきたどんな仕事より自分の時間が多く取れています。
タクシー運転手として軌道に乗りさえすれば、高収入を得られるだけではなく、大げさに言えば自由な時間を手に入れ人生を豊かにすることができます。
タクシー運転手底辺まとめ
記事本文でも述べてきたようにタクシー運転手の仕事は、底辺の仕事=低収入・誰にもなれる・仕事内容がキツイと定義した場合決してそんなことはありません。
頑張った分収入もアップし、必要とされるお客様からは感謝されるやりがいのある仕事だと感じています。
ただし、タクシー運転手になるには良いことばかりではなく、続けていくには覚悟も必要です。
特に、事故・違反だけは気を付けなければなりません。
もし、あなたが真剣にタクシー運転手を目指したいというのであれば、タクシー転職の専門エージェント「ドライバーズワーク」に無料登録することをおすすめします。
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