ツーリングなど長時間のバイク運転中に眠気によりヒヤッとしたことはありませんか?赤信号を見落としてしまったり、気が付いたら車線をはみだしてしまっていたり…。車のドライバーに比べ無防備なライダーは、一瞬の眠気が大事故にもつながりかねません。
この記事では、安全なバイクライフを送るために眠気の原因やその対処法を詳しく解説します。
天候の変動や無意識の集中、バイク操作による筋肉の疲労など、さまざまな要因が眠気を引き起こすことがあります。
バイク運転中の眠気のメカニズムを解き明かし、今後の安全なバイクライフにつなげていきましょう。
バイク運転で眠くなる理由とは?
バイク運転の際、多くのライダーが眠気を感じることがあります。この眠気の原因は一つではありません。
環境的な要因や身体の反応、そして運転の特性によるものまで、さまざまな要因が絡み合っています。以下の小見出しでは、バイク運転中に眠気を感じる主な理由を詳しく探っていきます。
- 天候や気温の変動がもたらす影響
- 無意識の集中力が引き起こす疲労感
- バイク操作による筋肉の使用とその影響
- 食べ過ぎと眠気の関係性
天候や気温の変動がもたらす影響
バイク運転中に眠気を感じることがありますが、その原因の一つに天候や気温の変動が挙げられます。例えば、寒い季節には体が温まるためにエネルギーを消費し、それが疲労となって眠気を引き起こすことがあります。逆に暑い季節には、体温調節によるエネルギー消費が眠気の原因となることがあるのです。
無意識の集中力が引き起こす疲労感
バイクの運転は、車の運転と比べても高い集中力を要求されます。特に、交通量の多い道路や複雑な交差点では、無意識に全神経を集中させてしまうことが多いでしょう。このような集中が続くと、脳が疲れてしまい、眠気を感じることがあります。
バイク操作による筋肉の使用とその影響
バイクの操作には、体幹や筋肉の使用が必要です。特に長距離の運転では、同じ姿勢を保ち続けることで筋肉が疲労し、それが全身の疲労となります。疲労が蓄積すると、自然と眠気が訪れることがあるのです。
食べ過ぎと眠気の関係性
食後、特に糖質の多い食事を摂った後にバイクに乗ると、血糖値が急激に上昇します。その結果、インスリンが分泌され、血糖値の急激な下降が引き起こされることがあります。この血糖値の変動が、眠気の原因となることがあるのです。
バイクで居眠り運転をしがちな人や状況は?
バイクを運転しているとき、特定の状況であったり居眠りを起こしやすい行動を知らず知らずとってしまっている人は居眠り運転を起こしてしまうリスクも上がってしまいます。
以下では、居眠り運転を起こしやすい方の特徴や状況について詳しく解説していきます。
- バイクの運転に慣れている人
- 単純に寝不足や、疲れている時、満腹の時
- 景色が単調となる高速道路
バイクの運転に慣れている人
バイクの運転に慣れている人ほど、油断をひきおこしてしまいがち。集中力が散漫となり、居眠り運転を引き起こすことがあるのです。
ベテランライダーだからといって油断せず、常に緊張感をもってバイクを運転することが大切です。
単純に寝不足や、疲れている時、満腹の時
寝不足や疲労が蓄積している時、また食後の満腹時などは、居眠り運転を引き起こしやすい状況です。特に長距離運転の際には、十分な休息を取ること、適切な食事の摂り方を心がけることが必要です。
景色が単調となる高速道路
高速道路は、その単調な景色と安定した運転環境が、眠気を誘うことがあります。
特に夜間の運転では、視界が狭くなり、更に眠気を感じやすくなることがあるので注意が必要です。
上記のような内容から、緊張感が薄れ高速道路上では居眠り運転の危険性が上がってしまうので注意するようにしましょう。
バイクの居眠り運転は本当に危険すぎる
バイクの居眠り運転は、他の乗り物と比べても、特に危険性が高いと言われています。一瞬の居眠りでも、バランスを崩し転倒する可能性が高まります。さらに、バイクはライダー自身がむき出しなため、事故の際の直接的なダメージが大きくなります。居眠りによる転倒や事故の結果が非常に悲惨になることが多いのです。
私自身も経験がありますが、左車線を走行中に「ちょっと眠いな」と感じた次の瞬間、気が付いたら右車線を走行していました。
バイクの居眠り運転は、常に命を落とす可能性をはらんでいるため我々ライダー自身が注意していかなくてはなりません。眠気を感じた際には、速やかに安全な場所で休憩を取るなどの対策を行い、安全運転を心がけ、事故のないバイクライフを送っていきましょう。
バイク運転中に眠気を感じた場合まずやりたいこと
バイク運転中に突然の眠気に襲われることは、多くのライダーにとって共通の経験でしょう。眠気は運転の安全性を大きく左右してしまいます。眠気に襲われたときは絶対に、無理は禁物。
以下に、眠気を感じたとき、まずやりたいことと題して安全な停車場所をいくつかご紹介しますので、是非いざというときのために参考にしておいてください。
- コンビニの駐車場に停める
- 公園の駐車場に停める
- 路肩に停める
- サービスエリア、パーキングエリアに寄る
コンビニの駐車場に停める
眠気を感じた際には、安全な場所で一旦停車することが重要です。コンビニの駐車場など、人目があり、明るい場所がおすすめです。
公園の駐車場に停める
公園の駐車場も、眠気対策に一時停車する場所として適しています。ただし、夜間は人目が少ない場所もあるため、安全を確認してから停めるようにしましょう。
路肩に停める
高速道路などで眠気を感じた場合、路肩に停めることも選択肢です。ただし、他の車に迷惑をかけないよう、また安全に停車できる場所をみつけ避難するようにしましょう。
サービスエリア、パーキングエリアに寄る
長距離運転の際には、サービスエリアやパーキングエリアで休憩を取ることがおすすめです。トイレや飲食施設があるため、体を休めるだけでなく、飲食によるリフレッシュも可能です。ただし、さらなる眠気を引き起こす可能性もあるので、食べ過ぎには十分注意してください。
バイクを停めたあとにやりたい眠気対策
バイクを安全な場所に停めた後、ただ休むだけではなく、効果的な眠気対策を行うことが重要です。特に長距離のツーリング中や連続しての運転を予定している場合、短時間でしっかりとした眠気覚ましをすることが求められます。では、どのような方法が効果的なのでしょうか。以下に、停車後におすすめの眠気対策をいくつかご紹介します。
- バイク上で仮眠をとる
- ストレッチをして血行をよくする
- 冷たい飲み物を飲む
バイク上で仮眠をとる
一時的にでも眠気を解消するためには、短時間の仮眠が効果的です。バイクの上で15分程度の仮眠を取ることで、脳をリフレッシュすることができます。
ストレッチをして血行をよくする
バイク運転中は同じ姿勢を保ち続けるため、血行が悪くなりがちです。停車した際には、ストレッチをして血行を良くし、眠気を解消しましょう。
冷たい飲み物を飲む
冷たい飲み物を飲むことで、一時的に眠気を覚ますことができます。ただし、カフェインなど刺激物を含む飲み物は、一時的には眠気を覚ます効果がありますが、その後の反動も考えると適度な摂取が必要です。
眠気が解決しない場合は中止も考えよう
バイク運転中のちょっとした眠気を簡単に考えていると大きなリスクにつながってきます。事実、眠気が解消しない場合、運転の判断力や反応速度が大幅に低下し大事故にもつながりかねません。
特に、長時間の運転や連続的な運転を行っている場合、一時的な眠気が継続的なものとなり、運転中の危険度が増してきます。
具体的には、15分以上の仮眠やカフェインの摂取など、短期的な眠気対策が効かない場合、運転を中止し、眠気が回復するまで十分な休憩が必要となってきます。
大事故を回避するためにも、自分の体調や状態を正確に把握し、適切な判断を下すようにしましょう。
ツーリング中睡魔に襲われた時の対処法4選
ツーリングでは長時間の運転や環境の変化により、突然の眠気に襲われることがあります。そんな時、どのように対処すれば良いのでしょうか。以下に、ツーリング中に眠気を感じた際の効果的な対処法を4つ紹介します。以下のことを参考に安全かつ快適なツーリングを楽しみましょう。
素直に休憩を挟むのが一番
眠気を感じたら、まずは素直に休憩を挟むことが一番です。無理に運転を続けると、事故のリスクが高まります。
座りながらできるストレッチをする
バイクの上でできるストレッチも、眠気対策として有効です。特に、首や肩、腰などのストレッチは、血行を良くし、疲労を和らげる効果があります。
休憩ついでに体を動かす
休憩中に軽い運動をすることも、眠気対策として有効です。特に、ウォーキングや軽いジョギングなどは、全身の血行を良くし、眠気を覚ます効果があります。
痛みで目を覚ます
一時的にでも眠気を覚ますためには、痛みを利用する方法もあります。例えば、つま先を強くつまむ、耳たぶを引っ張るなどの方法があります。ただし、これらの方法は一時的なものであり、適切な休憩が必要でありやはり無理は禁物です。
眠気解消グッズ8選
ツーリングや日常のバイク運転中に突然の眠気に襲われることは、多くのライダーにとって共通の悩みの一つです。そんな時、手軽に持ち運びができ、即効性のある眠気解消グッズがあれば、安全運転の強力なサポートとなるでしょう。
ここでは、ベテランライダーたちからも評価が高い、おすすめの眠気解消グッズを8つピックアップしてご紹介します。これらのアイテムを携帯することで、眠気との戦いにしっかりと備えることができるでしょう。
眠眠打破
「眠眠打破」は、眠気覚ましに特化したエナジードリンクです。カフェインやアルギニンなどの成分が含まれており、一時的に眠気を覚ます効果が期待できます。
強力なミントガム
ミントの強い刺激は、一時的に眠気を覚ます効果があります。特に、「ブラックブラック」などの強力なミントガムは、運転中の眠気対策として有効です。
フリスク
「フリスク」は、強いミントの刺激と、小さなサイズが特徴のタブレット。運転中に手軽に摂取でき、気分をリフレッシュできます。
ブラックコーヒー
コーヒーに含まれるカフェインは、眠気を覚ます効果があります。ただし、摂取量には注意が必要です。コーヒーには利尿作用もあるため飲みすぎるとトイレが近くなる恐れがあります。
エナジードリンク
「レッドブル」や「モンスターエナジー」などのエナジードリンクには、カフェインやタウリンなどの成分が含まれており、一時的に眠気を覚ます効果が期待できると言われています。
ノーズミント
「ノーズミント」は、鼻に挿入して使用する眠気覚ましグッズです。強いミントの香りが直接脳に届き、気分をリフレッシュしてくれます。
眠気覚まし系目薬
「ロートZ!」や「アイスクラッシュ」などの眠気覚まし系の目薬は、眼球に直接刺激を与え、眠気を覚ます効果が期待できます。
眠気スッキリ ギラギラ君
「眠気スッキリ ギラギラ君」は、メントールやカフェインの成分が含まれた刺激の強いウェットシート。顔などに刺激を与え一時的に眠気を覚ます効果が期待できます。ただし、傷がある個所への使用や、びんかん肌の方は使用を控えるようにしましょう。
バイク運転時の眠気覚ましまとめ
この記事のポイントをまとめていきます。
バイクを運転する際の眠気は、私たちライダーが考える以上に安全なバイクライフを送るにあたって重要なテーマです。
「ちょっとした居眠りが大事故」そんなことにならないよう、しっかりとした眠気対策も必ず行っていきましょう。
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